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http://www.asahi.com/international/update/0615/009.html
テヘランで連日、未明の騒乱 保守過激派が学生デモ襲う【米の影は、、。イラン情勢は注視が必要あり。】
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テヘラン中心部で未明の騒乱が続いている。イスラム体制を批判する学
生と、体制に忠誠を誓う保守過激派グループとの衝突で、１５日までにけ
が人数十人が出た。治安当局は夜間に厳戒態勢を敷き、過激派の取り締ま
りも約束、鎮静化に必死だ。しかし、民主化の遅れに対する国民の不満は
根強く、騒乱が首都の学生にとどまるかどうか、予断を許さない。
騒乱は、１１日のテヘラン大学での反体制デモで始まった。学生らは、
イスラム聖職者による統治を批判し、「体制の是非を問う国民投票を」と
訴えた。これに対し、保守過激派「アンサーレ・ヒズボラ」（神の党の支
援者）が乱入し、学生側が投石で応じた。
翌日から、ナイフやライフルで武装したアンサーレはデモを阻止しよう
とバイクで大学周辺の警戒を始めた。１３日夜には、同大など３大学の学
生寮を襲撃。イラン学生通信は、学生１５人が負傷し、１人は重体だと伝
えた。一方、治安当局によると、これまでに市民２８人と治安警察官３２
人が負傷した。
イランでは９９年７月に、改革紙の発禁に抗議する学生デモをアンサー
レが襲撃し、学生１人が死亡。抗議行動は全土に広がり、７９年のイスラ
ム革命後最大の騒乱となった。その後、デモは散発的に起きているが、い
ずれも「改革派学者への死刑判決」「学生の日」などの理由があった。
しかし、今回のデモには特定のきっかけがないことから、保守派は「敵
がイランの不安定化を謀っている」（最高指導者ハメネイ師）などと米が
背後にいると非難した。実際、パウエル米国務長官は８日、ＦＯＸテレビ
で「指導者に政策転換の圧力をかけるよう、イランの若者に伝えたい」と
発言している。
原発問題をめぐる摩擦もあって、こうした米の姿勢に、ハタミ大統領率
いる改革派は「対話路線に反対する勢力（保守派）を利する」（アセフィ
外務省報道官）と困惑を隠せない。
政府は夜間、大学周辺の道路を封鎖し、大量の治安警察官を配置。１５
日は大きな衝突はなかった。しかし、南部の主要都市シラーズでデモが起
き、約１００人が逮捕されたとの情報もある。
テヘランの西側外交筋は「緊張が続いたまま９９年の学生デモの記念日
７月９日を迎えれば、より深刻な事態も予想される」と懸念している。
(06/15 20:04)
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