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(回答先: このような法律が出てくるのは小泉だけが悪いんじゃないよ。 投稿者 のべ 日時 2003 年 6 月 14 日 23:40:57)
イラクに派兵ということになれば、アラブ・イスラーム世界で反日感情が高まるのは必死だろう。アラブ・イスラーム諸国と日本は明治以来、大きな対立もなく友好関係にある。
本来、日本人の多くは、多神教徒でありイスラーム世界とは相容れないはずであるが、それでも友好関係にあったのは以下の理由によると私は思っている。
1.日本とイスラーム世界は直接接していない。
南アジアに目を向けると多神教のヒンズー教徒やシーク教徒とイスラームの関係は一筋縄ではいかない難しい状況にある。多神教の日本人は彼らとやっていくの難しいと思えるが、それでも多くのイスラーム圏で親日感情が強いのは、恐らくイスラーム世界と国境を接していない日本は、イスラーム世界と大きな対立した歴史がないからだろう。
2.日露戦争や太平洋戦争の歴史がある。
近隣諸国(韓国や中国、フィリピン、ベトナム等)は過去の戦争の当事者であり反日感情が強い。しかし、ほとんどのイスラーム圏での日本の評価は逆である。西洋諸国に勝利したり、アメリカに戦いを挑んだ歴史は、西洋諸国と対立関係にあるイスラーム諸国の人たちから見れば、尊敬に値するのである。(マラッカ海峡を境に評価が変わるようだ) また、非西洋圏で最も早く経済的に先進国の仲間入りをしたことも一因である。
私が思うには、わざわざ敵を作りに遠くまで往く必要性があるのかということである。下手をすると10億のムスリムを敵に回してしまう。近隣諸国との関係が上手くいなかい事例は世界いくらでも例がある。しかし、これまで比較的友好関係にあった人々を敵に回すような愚はするべきではない。
北の国の問題があるからアメリカの味方をするべきだという人に言いたい。北一国のために、10億のムスリムを敵に回すのは得策なのだろうか? 一神教の世界の兄弟ケンカ(ユダヤ・キリスト・イスラームの対立のこと)を離れた立場で望めるのが我々の利点ではないのだろうか。