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イスラエル、パレスチナ過激派に「宣戦布告」
イスラエルのエルサレム中心部で11日起きた自爆テロを受け、イスラエルのシャロン首相は同日夜、「パレスチナのテロ集団とその指導者を徹底して追跡する」と宣言した。また治安当局も同夜の協議で、過激派根絶作戦を強化する方針を確認。イスラエル・テレビは、同国がハマスなどの過激派に対する事実上の宣戦布告をしたと伝えている。
イスラエル軍は11日深夜、ガザ市でこの日2回目の武装ヘリによるミサイル攻撃を行い、イスラム過激派ハマスの活動家2人が死亡。ガザでの空爆による死者はこの日だけで計10人にのぼった。
シャロン氏があえて「テロ集団の指導者」と明言したことは、これまでほとんど殺害・逮捕作戦の対象になっていなかったハマス最高幹部のランティシ氏など政治部門の幹部も、例外なくその対象とする意思を明確にしたと考えられる。
ただ、シャロン氏は同夜の演説で強硬姿勢を打ち出す一方、「平穏と和平をもたらすために外交プロセスを全力で推し進める」とも述べた。イスラエルは10日のランティシ氏殺害未遂以降、ブッシュ米大統領から強い非難を受けており、硬軟両様のメッセージは中東和平のロードマップ(行程表)を主導するブッシュ氏の顔を立てると同時に、パレスチナ自治政府への妥協を許さない国内のタカ派世論にもこたえた結果とみられる。
11日深夜のガザ市でのミサイル攻撃は、ハマスの拠点とされる建物が標的になった。イスラエル紙ハアレツは同軍筋の話として、ハマスがガザ自治区中部のユダヤ人入植地に向け迫撃砲を発射しようとしていたことへの対抗措置だったと伝えている。 (06/12 13:15)
http://www.asahi.com/international/update/0612/011.html