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【ワシントン佐藤千矢子】ラムズフェルド米国防長官は10日、辞任するシンセキ米陸軍参謀総長の後任に元米特殊作戦軍司令官のピーター・シューメーカー陸軍退役大将(57)を起用する方針を固めた。米CNNテレビなど複数のメディアが報じた。
イラク戦争で活躍した特殊部隊の発想を陸軍に広く導入しようとのラムズフェルド流の陸軍改革の一環と見られているが、3年前に退役した将軍を参謀総長に就任させる異例の人事には、承認を求められる議会や陸軍内部からも反発があがる可能性がある。
シンセキ陸軍参謀総長は11日、4年の任期を終えて退任する。同氏は陸軍の大型自走砲「クルセーダー」の開発中止を決定したラムズフェルド長官の方針に異を唱え、イラク戦争でも大規模兵力投入を主張して小規模兵力で迅速・機敏な戦争を追求したラムズフェルド長官と意見の食い違いが伝えられた。
長官は確執の末に退任する同参謀総長の後任に、イラク戦争を指揮したフランクス米中東軍司令官やキーン副参謀長の昇格を打診したが、両氏とも要請を断ったとされる。
[毎日新聞6月11日] ( 2003-06-11-13:43 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030611k0000e030064001c.html