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イタリアで8、9の両日、統一地方選の決選投票が行われ、10日までの開票でベルルスコーニ首相率いる与党・中道右派連合系の候補が、同連合の地盤である北部のフリウリ・ベネチア・ジュリア州知事選や南部シチリア島のカルタニセッタ県知事選などで中道左派連合系に次々、敗れ、中道右派連合の「敗北」(レプブリカ紙)となった。
先月の統一地方選第1回投票に続いて中道右派連合が退潮傾向を示したもので、ベルルスコーニ首相が自らの裁判の行方に注意を注ぐあまり経済政策をないがしろにしているとの不満が国民の間に広がっているものと見られる。
決選投票は、先月25、26日の第1回投票でいずれの候補も得票率が51%に達しなかった選挙区で行われた。第1回投票では、重要拠点のローマ県で中道右派連合の現職知事が中道左派連合候補に敗れ、ベルルスコーニ政権にとって衝撃となった。(ローマ支局)
(2003/6/10/23:05 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030610id27.htm