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イラン副大統領、未申告のウラン輸入を公式に認める (読売新聞)
2003年6月9日(月)10時5分
【アンマン=久保哲也】イランのアガザデ副大統領(兼原子力庁長官)は8日、国営放送で、同国が19
91年にウランを輸入した際、国際原子力機関(IAEA)に申告しなかったことを政府高官として初めて
公式に認めた。
アガザデ副大統領は「少量を実験用に輸入した。IAEAに申告する必要はないと判断した」と語った。
IAEAは16日に始まる定例理事会で同国の原子力開発について報告する予定で、欧米各メディアによ
ると、同報告書にはイランの対応の一部に保障措置(核査察)協定違反があったと指摘される見通し。
副大統領の発言はこれらの報道を大筋で追認するものだが、「報告書では『違反』ではなく、『不足』と
いう表現が使われている」として、落ち度は認めない姿勢を強調した。
ただ、これによってイラン原子力計画の透明性に一層の疑問が投げかけられるのは必至。IAEAの査察
権限拡大を定めた「追加議定書」の締結を迫る国際世論の高まりは避けられない情勢だ。
イランは、核拡散防止条約(NPT)加盟国で、IAEAとの間で保障措置協定を締結している。同協定
では、加盟国は、すべての核物質の査察を受けることが義務付けられている。
http://news.lycos.co.jp/world/story.html?q=09yomiuri20030609i201&cat=35