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2003年6月7日(土)10時25分
【ワシントン斗ケ沢秀俊】米国防情報局(DIA)のジャコビー副局長は6日の会見で、DIAがイラク
戦争開戦前、イラクの大量破壊兵器製造施設について特定の情報を入手していなかったことを明らかにし
た。
情報当局の高官がイラクの大量破壊兵器所有の確かな証拠がなかったことを認めたのは初めて。ブッシュ
米政権は昨秋から国連などで「大量破壊兵器の武装解除」を理由にイラク攻撃の必要性を強く訴え始めた
が、この時点で、大量破壊兵器所有の証拠を得ていなかったことになる。ブッシュ政権に対する責任追及の
動きが強まりそうだ。
ジャコビー氏は共和党のワーナー上院議員らと会見した。ジャコビー氏は「02年9月の時点で、イラク
の大量破壊兵器製造計画の一部分として操業されている個別の施設を特定することができなかった。計画を
進めている人物、施設の場所や生産物も特定できなかった」などと語った。
一方で同氏は、全体の情報を基に「(大量破壊兵器製造)計画の存在は疑っていなかった」とも述べた。
DIAは米国防総省の情報機関で、米中央情報局(CIA)などと連携してイラクに関する情報収集活動
を進め、昨年9月に報告書(非公開)をまとめた。米CNNテレビは独自に入手した報告書の要約に「イラ
クが化学兵器を製造、保管しているとの信頼すべき情報はない」との記述があると報じた。
米国では、開戦前にイラクの大量破壊兵器の脅威を強調するために、政府が情報を操作したり誇張したと
の批判がメディアや議会から出ており、戦争の正当性をめぐる論議が活発化している。
[毎日新聞6月7日] ( 2003-06-07-10:25 )
http://news.lycos.co.jp/world/story.html?q=07mainichiF0607e016&cat=2