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(回答先: 副大統領がCIAに「圧力」?=イラク戦前の情報操作疑惑−米紙 時事 投稿者 小耳 日時 2003 年 6 月 05 日 22:28:00)
【ロンドン=土生修一】英国政府がイラク戦争参戦の重要な根拠として公表し
た、イラクの大量破壊兵器調査文書に改ざん疑惑が持ち上がり、ブレア政権が窮地
に陥っている。
これをきっかけに、政府による情報操作疑惑が持ち上がり、今月3日には、国会
の外交委員会が、大量破壊兵器の情報に関する調査を開始することを決定した。関
係者を証人喚問して7月にも報告を行う予定で、首相や外相が証人になる可能性も
ある。また下院議員で構成する情報・治安委員会も近く調査を開始するなど、疑惑
は政治問題に発展した。
さらに5日付のデイリー・テレグラフ紙には、米国の研究者イブラヒム・アル・
マラシ氏が、2月発表の第2文書について、「私の論文が無断でしかも改ざんされ
て引用されている」と寄稿し、疑惑は広がるばかりだ。同氏によると、「イラク
は、敵対国の反体制派を支援している」との個所が、テロ支援の印象を強めるた
め、「テログループを支援している」に書き換えられているという。
これに対し、ブレア首相は、一貫して「批判はばかげており、事実無根」と全面
否定を続けている。また、与党・労働党のリード下院院内総務は「政府に悪意を持
つ情報機関の一部が意図的にリークしている」と述べ、政府と情報機関との間に緊
張を生んでいる。
英国は米国と違い、自国が同時テロで標的となったわけではないために、イラク
戦争に「自衛戦争」の論理も援用できず、ブレア首相は、大量破壊兵器の廃棄を対
イラク武力行使の正当化の第1理由としてあげていた。イラクで大量破壊兵器がい
まだに発見できず、正当化への疑問が再燃してきた時期に、疑惑が浮上しただけ
に、ブレア政権は対応に苦慮している。
先月末、イラク訪問した首相は「独裁から解放され人々は喜んでいた。現在の最
優先事項は、大量破壊兵器問題よりイラク復興」と述べ批判をかわそうとしてい
る。しかし参戦には政府支持だった野党の保守党も追及姿勢を強め、与党内からも
批判が高まっている。
ブレア首相にとって、「イラク戦争」はまだ終わっていない。
(2003/6/6/02:08 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030605id27.htm