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9.11報告書を公表できない理由
なぜ米ブッシュ政権は、9.11テロに関する議会報告書の公表を阻止しようとするのか。超党派でまとめられたこの報告書は800ページにわたって、同時多発テロ以前に治安当局と情報当局が犯したミスについて分析している。
議会指導者らと政府関係者は何カ月もの間、報告書の機密指定の解除をめぐって攻防を繰り広げてきた。今週予定されていた文書の公開も、延期に追い込まれたばかりだ。
本誌が新たに入手した情報によれば、政府側はとくに二つの問題に関する情報の公表を拒んでいるという。一つは9.11テロ直前の夏、ブッシュ大統領に対して行われていた諜報関係のブリーフィングの詳細。もう一つは、サウジアラビア政府とアルカイダのつながりについての報告だ。
報告書は、9.11テロ以前にブッシュ(と国防担当幹部)に対して行われたPDB(President's Daily Brief:大統領への日々のブリーフィング)の詳細に言及している。なかには、ブッシュ政権がアルカイダのテロについて警告を受けていたことを示唆する記述もある(8月6日のブリーフィングでは、アルカイダが飛行機をハイジャックする可能性について言及されたという)。
PDBについては、CIA(Central Intelligence Agency:米中央情報局)の公式サイトでも触れられている。にもかかわらず、CIAのテネット長官率いる政府の調査委員会は、PDBの存在に言及した文書すべての機密解除を拒否。議会はブッシュ政権の失態を隠蔽しようとする行為だとして、批判を強めている。
サウジアラビアとアルカイダの関係も、政府が公にしたくない問題だ。報告書では、サウジ政府と関係のある複数の人物がテロ実行犯を支援していた証拠が示されている。
その一人が、サウジ出身の学生オマル・アル・バユミ。彼はサンディエゴで、テロ実行犯2人がアパートを借りる手助けをした。
FBI(Federal Bureau of Investigation:米連邦捜査局)は昨年11月、本誌の報道を受けて、バユミを取り調べている事実を認めた。だが政府は今も、バユミに関する文書を公開しようとしない。
報告書には、対テロ戦争におけるサウジの協力についての米政府高官のコメントも掲載されている。その多くがサウジに批判的だが、公開されたのは好意的なコメントだけだった。
ただし情報当局筋によれば、政府の調査委員会は議会の強い要請を受けて、報告書の公表個所を増やすことを検討しているという。
http://www.nwj.ne.jp/