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米国:
見つからないイラクの大量破壊兵器、政治的焦点に
【ワシントン斗ケ沢秀俊】イラクの大量破壊兵器所有の証拠が見つからない問題が、米国の政治的焦点として浮上してきた。04年大統領選予備選への立候補を表明している民主党の上院議員らが4日、会見で「(イラク戦争の開戦前に)情報操作した疑いがある」などと指摘し、ブッシュ政権の責任を追及した。英国でもブレア首相が大量破壊兵器問題について情報操作した疑惑が浮上。英議会下院が3日、調査の開始を決めるなど、同問題は両国政権を揺さぶっている。
民主党の大統領候補に名乗りを上げているグラハム上院議員はサンフランシスコで会見した。AP通信によると、同議員は「情報操作やミスリードをしたという深刻な疑問が生じている。大統領には説明責任がある」と主張した。
同党のクシニチ下院議員もワシントンでの会見で、「大統領は根拠のない主張に基づき、米国を戦争に導いた」と厳しく非難した。
共和党は「大量破壊兵器の発見にはもう少し時間を要する」(ハスタート下院院内総務)と問題の沈静化を図っているが、共和党議員が委員長を務める上院情報委員会は民主党議員の要求を受けて、イラク戦争前の情報活動について調査する方針を表明している。
一方、ファイス国防次官は同日、国防総省で会見し、「国防総省に関する(情報操作の疑いを指摘した)報道は間違っている。だれも圧力をかけてはいない」と反論した。
ボルトン国務次官も同日の下院外交委員会の公聴会で、「生物・化学兵器の捜索が進めば、政権だけではなく議会の大多数が納得する結果になる」と、大量破壊兵器の発見に自信をみせた。
米国では、戦争前にイラクの大量破壊兵器の脅威を強調するために、米中央情報局(CIA)や政府が情報を操作したり誇張したとの疑いが出ており、戦争の正当性や米国の信頼性を問う報道が相次いでいる。
[毎日新聞6月5日] ( 2003-06-05-11:37 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030605k0000e030041000c.html