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6月3日 (ブルームバーグ):主要国首脳会議(エビアン・サミット)は最終日の3日午前(日本時間同日夕)採択した議長総括で、北朝鮮の拉致問題を取り上げ、小泉純一郎首相が主張してきた核問題を含めた包括的、平和的な解決に向けて多国間で努力する方針を全面的に支持する姿勢を表明した。
議長総括は「地域問題」の項目で、「イラク」、「イスラエル・パレスチナ」に次いで3番目に「北朝鮮」を個別に取り上げ、「北朝鮮の核問題および拉致など未解決の人道的問題を含むその他の問題に対する包括的な解決を、平和的な手段で追求するさまざまな関係者の努力を支持する」と打ち出した。
一方、イラク問題に関しては、国連安保理が採択した経済制裁解除決議を歓迎。「今や平和を打ち立て、イラクを復興させるときが来たとの確信を共有する」と明記した。共通の目標として、1)近隣と平和状態にあり、2)進歩への道を確実に歩み、3)完全に主権を有し、4)安定しかつ民主的な−−イラクの姿を描いた。
日本政府高官の記者説明によると、小泉首相は会合で、イラク問題でギクシャクした国際協調体制の再構築を果たすことができたとアピールした。首相はまたサミットを途中退席したブッシュ大統領の中東和平交渉の成功を祈っているとも語った。
ただ、イラク問題に関しては議長のシラク大統領は言及せず、他の首脳の発言もむしろブッシュ大統領の中東和平交渉への支持に集中。米仏間に亀裂が生じたイラク問題に関しては、一方の当事者であるブッシュ大統領が不在のなかで、各国首脳ともあえて深入りを避けたもようだ。小泉首相が力を注いでいた「国際協調体制の再構築」は結局、明確な像を結ぶには至らなかった。
議長総括ではこのほか、北朝鮮と並んで核開発計画の放棄を求めたイランについて、2日目の討議で採択した「不拡散に関する宣言」で「イランの核計画の進んだ状況が拡散に及ぼす影響について取り上げた」との表現にとどめた。
エビアン(フランス) 山村 敬一 Keiichi Yamamura
http://www.bloomberg.co.jp/news/mof.html?s=APtyORiIYlmuSqZFO