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イラク戦争:
【ワシントン斗ケ沢秀俊】崩壊したフセイン・イラク政権が大量破壊兵器を所有していた証拠が見つからないことで、米国の一部議員やメディアは「対イラク開戦前に情報操作があったのではないか」と疑問を強めている。ブッシュ政権は2日から新たに1300人規模の兵器捜索グループをイラクに派遣する一方、開戦前の情報収集・分析活動についての検証作業を始めた。
連邦議会での追及の急先鋒は上院情報委員会に所属する民主党のロックフェラー上院議員。国連に提出された「イラクがニジェールからウランを購入しようとしたことを示すニジェール政府公式文書」が偽造と判明した問題を、開戦前から議会で取り上げていた。
同議員は米連邦捜査局(FBI)に調査を求めたが、明確な回答はなかった。このため、5月29日の情報委員会では共和党議員も同調、国務省や米中央情報局(CIA)による調査を求めた。
同議員は「情報機関が偽造を見破れなかったのか、偽造の疑いを抱きながら政治的圧力に屈したのか。いずれにしても問題だ」と述べた。
民主党のバイデン上院議員も大量破壊兵器に関する情報がブッシュ政権による「誇大宣伝」だと断定し、「米国の信頼性を傷つけた」と強く非難した。
こうした議会の動きを受けて、CIAは元CIA職員らによる調査チームを設け、開戦前の情報の再検討を始めた。調査の開始を報じたニューヨーク・タイムズ紙は社説で「イラクへの先制攻撃のために、データが操作されたとの疑問が生じている」と指摘した。
一方、ラムズフェルド国防長官は5月29日、大量破壊兵器が「他国に持ち運ばれたり、地下に埋められているかもしれない」などと語った。
米国防総省は2日からデイトン陸軍少将の率いる兵器捜索グループをイラクに派遣する。5月30日に会見したデイトン少将は「なぜ生物化学兵器が見つかっていないのか分からない。開戦前に米国が得た情報を信じており、(兵器を)発見できるだろう」と語った。
[毎日新聞5月31日] ( 2003-05-31-18:59 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030601k0000m030028000c.html