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MAY 26, 2003 22:04
by 朴惠胤
米国の大学キャンパスに保守主義な学生運動が活発だ。25日付の米紙ニューヨーク・タイムズは昨年11月、米議会の中間選挙で共和党が大勝をあげた主な原因の一つが「保守主義運動圏」の学生によるところが大きいと報じた。保守主義運動圏の学生が無報酬で有権者たちに接触し、選挙戦の垂れ幕を設置する活動などに精力的に取り組んでくれたからだという。
共和党が政権を担当したここ3年間、新保守主義政治理念の拡散を目指している学生組織がキャンパスごとに生まれており、募集会員数も米全域で最低でも倍以上増えた。
保守主義学生運動は、1951年エール大学の学生だったウィリアム・バクリが「エールでの神と人間」という理論書を発行し、「大学連合勉強機関」を組織してから根を下ろしはじめた。この機関は、共和党の政治戦略家であるラルプ・リード、保守主義論客のアン・クルターなどを輩出した。また、73年「大学共和党員」の議長を務めたカル・ロブがブッシュ大統領の政治補佐官にまで登りつめたのとみると、キャンパスでの保守主義が現実政治にどれほど近づいてきているのかがわかる。
最近、キャンパスで保守主義学生運動に弾みがついた理由については、学生たちの考え方自体が保守化しているため、というのが保守陣営側の主張だ。実際、UCLA高等教育研究所が大学新入生を対象に行ったアンケート調査によると、自由な性行為に対する支持が87年51%から現在42%に、堕胎の合法化に対する支持は89年66%から54%に、お金持ちに対する高率の税金を課することへの支持は95年66%から50%に減った。
しかし、このような懸案別の意見が政治運動として組織化できたのは、逆に進歩主義の陣営が提供した理由が大きかったと、同紙は分析した。進歩陣営側で性や人種などについてあまりにも「政治的な正しさ(political correctness)」だけを強制したため、大多数の学生が嫌気をさしてしまったという。
もちろん、保守主義的な学生のかげには保守的利益集団がある。これらの団体は、保守的な大学新聞の創設に向けた財政支援、保守主義講演者たちのキャンパスへの招待、保守主義的な出版の見学など、次世代共和党員を育てる活動を行っている。