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イラク:
米軍に対し「反占領闘争」活発化 自衛隊にも警告
【バグダッド福島良典】イラク戦争開戦から3カ月を迎え、米英両国で開戦のきっかけとなった大量破壊兵器保有情報への疑念が高まる中、イラク駐留米軍に対する攻撃が組織的な反占領闘争の様相を帯び始めている。イラク新法で派遣が予定されている日本の自衛隊についても、住民らは「米軍と同じように扱う」と警告している。
バグダッド中心部にある占領当局「連合軍暫定当局」(CPA)前で18日、イラクの元軍人ら数千人が繰り広げた年金・給与要求デモは米兵による発砲で元軍人2人が死亡する流血の事態に発展した。米軍はデモ隊からの投石に対する自衛発砲と説明するが、デモに参加した元軍人のアヤド・イブラヒムさん(31)は「投石は我々の方向からではない。たぶん子供だろう」と主張。元大佐(36)は「米兵は負傷者を助けようとした者に向かっても発砲した」と証言する。
イブラヒムさんは「米兵ではなく私たち軍人が街をパトロールするのが当然だ。23日までに米軍から給与や復職について満足のいく回答がなければ、米軍に対する軍事作戦を開始する」と対米闘争を宣言。アマル・アハマドさん(23)は「米軍を解放者と思ったが、占領者であることが分かった。我々は毎日、米兵を殺害する用意がある」と警告する。
イラク新法に基づいて日本の自衛隊が現地に派遣された場合について、イブラヒムさんは「イラク人は外国人を嫌い、占領者とみなす。日本人には米軍に加わらないように伝えてほしい。参加すれば彼らが損害を被るだけだ」。元イラク軍大佐のカーメル・ナジさん(40)も「インドだろうと日本だろうと米軍指揮下に入れば、米軍と同じように扱う」と断言する。
流血デモの起きた18日にはバグダッドの北約120キロのサマラで、米軍管轄の人道支援事務所が砲撃を受け、イラク人1人が死亡し、12人が負傷。19日にはバグダッド南郊で米軍の救急車両が待ち伏せ攻撃に遭って米兵1人が死亡するなど、米兵や対米協力イラク人を狙った攻撃は激しさを増している。
ラムズフェルド米国防長官は米兵に対する攻撃を「10〜20人の少数グループによるもの」として軍事的に組織化された抵抗ではないとの見解を示している。だが、19日付けイラク紙アル・マナールは米軍筋の情報として、フセイン大統領に忠誠を誓っていた部隊「フェダイン・サダム」の残党が再組織化され、各地で米兵攻撃を展開していると伝えた。
「イラク解放統一戦線」と名乗る正体不明のグループは今月14日付けで、イスラム教の聖典コーランの章句を引用し、「ためらう時期は終わった。イラク解放のための聖戦の時だ。占領者に対して戦う時だ」と促す檄文を配布。「我々はメソポタミア一帯での反占領闘争を宣言する」と住民蜂起を呼びかけている。
[毎日新聞6月21日] ( 2003-06-21-17:58 )
http://www.mainichi.co.jp/index.html
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030622k0000m030009000c.html