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要するに、こういうことなんです。
光の進行に光源の運動を単純に移動ベクトル合成して斜めに進行させると、光速Cを突破
してしまいます。だからと言って光速Cで斜めに進行させると、光を発射した運動する光源
(鏡)にとっては光速Cより遅く発射した方向へ進行していることになってしまい、これも
また矛盾です。
別の言い方をすれば、空間上の発射点から発射方向へのベクトルと、光源の運動方向への
ベクトルの他に、最初の発射方向と正反対の方向のベクトルを足し合わせないと、斜めに光
速で進んだことにはならないのです。しかし光速一定C原則からすれば、そうした反対方向
へのベクトル合成があることは絶対に認められないことなのです。
だから、アインシュタインの光時計の思考実験の結論は、「光は空間上の発射点から最初
の発射方向へ一定速度Cで直進していく」ということなのです。相対性理論などという根拠
のないものではありません。そして、その結論は電磁波の進行様式として自然なものなので
す。
しかしこういう話になる以前に、普通のベクトル合成が出来なかったからといって、光速
Cで光源の運動方向に傾斜して進行するとした時点で、光がそんな動きをすることの何の物
理的・論理的根拠もなしに話をすすめているのです。普通のベクトル合成が出来なかった時
点で、もはや光の横移動を理論的に考察可能にする根拠が失われているというのに、ただ何
となしに光源についていくからそうなるはずだとあてずっぽうに光を横へ放り投げたのでし
ょうか。ここでもアインシュタインの思考実験には根拠無しに話を進めるズサンさはっきり
表れているのです。
こうした単純な「ベクトル合成」など相対性理論とは無関係だと言うことはできません。
「光は慣性系の鏡の間を往復する」ということは、ようするに光の進行を単純なベクトル
合成をして決定するということです。そうでなかったら、光は移動する鏡に当たらずに、そ
れらの間を往復できないのです。
それに、最初から「光は普通のベクトル合成はされないのだ」とするのだったら、必ずし
も光は光源の運動方向へ移動しないで、例えばその逆の方向へ移動してもよいことになって
しまいますから、光時計の前提条件を設定する根拠もなくなるのです。
あとは次のサイトを読めばさらに理解が深まることでしょう。
『アインシュタインと相対論物理学者に捧ぐ その1』
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page006.htm
[参考]
『アニメーションで見る相対性理論 光時計の遅れ』
http://homepage1.nifty.com/tac-lab/lclock.html
『静止系と運動系について』 窪田登司
http://www.d1.dion.ne.jp/~kubota_t/bk-kubota.html
『いや、こっちが正解だろう。』
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1375.html
投稿者 書記長 日時 2003 年 9 月 09 日