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クライン孝子の日記
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■2003/07/18 (金) 百人斬りに関連しニューヨークからメール
昨日小学6年の女子が誘拐され無事救出された話、
ほっとしました。
一方で、欧米ですと、マフイアが少女を誘拐し、売春宿に売ってしまう
話も良くあり、彼女達もその手でヤクザの生贄になったのではないかと
心配しました。
日本ではこれまで治安安全国を誇っていましたが、その神話も崩壊しつ
つある。
個人が自分を守る、つまり自己危機管理が必要と思います。
さて、昨日の日記では米国から長文メールが届きました。
一部省略しご紹介します。
< はじめまして、NY在住のAと申します。
NYに住み始めて約4年になります。
夫(イタリア人)がここに住んでいなければ、
絶対住みたくなかった国ですが、住めば都という言葉を
信じて住んでるものの、今では早くリタイアしてイタリアへ!
なんて、私が煽っている状態です。(私はヨーロッパ贔屓
です)
さて、百人斬りの話が出てきて、以前、自分自身でとても
嫌になった本のことを思いだしました。
NYに住む前で、何年前かはちょっと定かではないのですが、
アメリカでベストセラーになった本に(ニューヨークタイムズが絶賛した
とのこと)
IRIS CHANGというチャイニーズアメリカンの女性が書いた
”THE RAPE OF NANKING ”
という本が出版されてますがご存知ないですか?
この本の存在を知ったのは、3年前でこちらに住んで
からでしたが、随分前に、日本の駐米大使がテレビに呼ばれ
アイリスチャンと討論のような場が設けられたようなのですが、
この大使も口下手な日本人だったのか、番組を見てた人は
アイリスチャンが正しいと思った人が
大半だったと聞きました。
この南京で生まれたでもなく、アメリカで生まれた
チャイニーズアメリカンの話をそのまま信じてる人は
意外といるのにびっくりです。夫のアメリカ人の友達に
この本の内容を聞かれ
私なりに説明をし、この本はおかしい、と言ったところで
信用されませんでした。
そのくらい、この本は
アメリカ人にはインパクトがあったようです。
この本の中に引用されてる写真に、
”The Japan Advertiser” と引用されてる
新聞の記事があり、この百人斬りの内容と写真が出ています。
それと一緒に出ている、数々の写真は、真実性が
ないものの、すべて日本人が
それはそれは恐ろしい蛮行を重ねた,
というような
写真が載っています。 −続ー
興味のある人は、自分で調べるなりなにが真実かを
見極めることもあるのでしょうが、そうでない大半の
人たちは、マスコミをそのまま信じるのは、ここアメリカも
変わりません。。。というより、アメリカ人のほうが
意外とその傾向が強いのではと個人的に思うことが
あります。
英語しかわからない人が多いせいなのかも
しれませんが、アメリカのニュースしか見ないようですし。
このアメリカに住んで以来、
元々、政治には興味ありましたが、さらに
その傾向が強くなり、日本の政治家に
対していらだちを覚えます。
今まで、首相官邸やら
外務省等にも、政策についての意見等を送ったことも
ありますが、なんだか無力感をかんじてしまうこともあります。
日本はアメリカなしでは何もできない、
植民地のようなものだと言ってのける人も
います。が、悲しいけどそう思っています。
日本は尊敬されていません。いくらODAを払おうが
イラクに自衛隊を派遣しようが、
日本は尊敬されていない、日本人事態がばかにされてる。
先日は、日本に2年ほど住んでいた人といっしょに
食事をする機会がありましたが、彼女はまったく
悪気は無かったと思うけど、日本の援助交際やら
下着泥棒がいるだの、おもしろおかしく話してました。
(日本に行ったこともないアメリカ人が
数人いる前でです。)
日本という国は、こういうことのほうがイメージとしてあるんだと
思ったら、なんともいえない気分になりました。
外国人に日本にきてもらうことを考える前に(国としてそういう
政策があるみたいですが。)その前に、
日本人、そして、日本自体が変わらないと、今後さらに
日本のイメージは悪くなる一方だと思います。
海外に住んでいると、自分が日本人であるということを
とても意識します。やはり、自分の国を誇らしく思いたい、
そういう気持ちは自然と思います。
なので、有事法制に反対とか言ってる人たちをみると
自国を自分で守らないほうが、今までおかしかったのに、
なんなんだろう。。。この人たちは。。。同じ日本人なのかしら
と、思うこともあります。とにかく、日本にいたときも、自分は
変わってるのかなあ、と思ったことがありますが、
外から見てみるとさらにその傾向というか、日本はこれからどうなるのだろう。
と、とても心配になってしまいます。>
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21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦中にあって
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴30余
年のジャーナリストが刻々と現地よりレポートします。
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