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クライン孝子の日記
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■2003/07/01 (火) 小泉首相とお会いした日、工作船見学で胸が痛む
昨日、ドイツへ帰ってきた。
空港に夫が迎えにきてくれて、ほーっとする。
日本帰国中、超多忙！
最後の２９日は自分の時間とし、近くの愛宕山に登り散策、ついでに
ＮＨＫ放送博物館を見学、部屋へ帰ってテレビをつけたら、拉致事件で
の横田さんのドラマを放映していて、それを見、改めて政府や外務省の
これまでの卑怯な姿勢に怒りが込み上げ、早速夕方横田さんにお電話し
ました。
毎日全国を飛び回って、拉致事件解決に向けて奔走しておられる横田さ
んご夫妻を初め被害者家族の方々の気持ちを思うと胸が痛んでしまいます。
さてわが日本滞在ですが、２６日山崎自民党幹事長と共に小泉総理にお会い
し３０分お話しました。
話の内容は拉致事件を含め、世界視点での日本問題など多岐にわたりまし
た。
お互いに鉄砲玉のように意見を交わし、あっというまに時間は経過してし
まいました。
その後日本財団で講演があり、世界同時不況の中で、じたばたしても仕方
がない、この時期世界で遅れをとっている安全保障面の整備を行う事が先決
といった内容でお話しました。
そこへハップニング登場！
日本財団会長曽野さんの秘書星野妙子さんから、
「今日の夕方、産経新聞の住田専務ご一行が工作船見学をされるので、よかった
らご一緒にどうぞ」というお誘い。
曽野さんからはこのお話に関してお宅で
「クラインさん、スゴイの。例の工作船見学者、既に一般公開されてから２０万
人超えちゃったのよ」とお聞きしていたので、即刻わが予定をやりくりし、
一も二もなくゴーサインをだし、「行きたい！」です。
これって、北朝鮮の日本を探る工作船で、２００１年１２月に海上保安庁の
大活躍で、沈没させた船。
曽野さんのエッセイによると、引揚げ後、鹿児島でこの船は簡単な囲いがあるだ
けの船台に置かれていたのを、
日本財団がこの工作船の一般公開に踏みきり、
北の残酷さもさながら、日本の平和ボケ覚醒の一端になればと、鹿児島から東京
のお台場まで運んできた。
その費用約８千万円。
競艇フアンが買った舟チケットの３．３％のお金で賄われている日本財団は規
せずしてその競艇に出掛ける人たちの協力を得て、この計画は実行されたって。
早速日本財団の広報部の方の丁寧な説明を受け、ついに細い鉄の梯子を登って
工作船の甲板上にも上がり、皆さんにわが好奇心と行動力には脱帽だなんて
褒められ、すっかりテレてしまいました。
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２１世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦中にあって
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴３０余
年のジャーナリストが刻々と現地よりレポートします。
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メルマガ発行者： クライン孝子 (フランクフルト在住 ジャーナリスト）
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。