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<パレスチナ>ハマス解体へ強硬姿勢 イスラエル軍の空爆 (毎日新聞-全文)
2003年6月26日(木)13時12分
【エルサレム樋口直樹】パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス近くで25日、パレスチナ人2人が死亡したイスラエル軍の空爆は、イスラム原理主義組織「ハマス」軍事部門の活動家を狙った攻撃だったことが26日、分かった。ハマス幹部らを狙ったイスラエルの空爆は今月13日以来で、ハマス解体を目指す強い姿勢を改めて示したことになる。
ロイター通信によると、イスラエル軍報道官は「迫撃砲を撃ち込もうとしていたハマスのテロリストを排除するため、ヘリからミサイル2発を発射した」と攻撃を認めた。パレスチナ人の車2台が破壊され、乗っていた手配中の活動家は足に大けがを負った。死亡したのは男女2人で、別の車に乗っていて巻き添えになったらしい。
パレスチナ自治政府とハマスなどは対イスラエル停戦交渉で大詰めを迎えているが、あくまでハマスの武装解除と解体を主張するイスラエル側は停戦に極めて消極的だ。ハマスと自治政府が停戦に合意した場合でも、自治政府に一定期間の猶予を与えた上でハマスの解体を迫る方針。今回のミサイル攻撃には、安易な停戦は認めないというイスラエル側の強い意志が込められていたとみられる。
イスラエルが強硬姿勢を強めている背景には、最大の同盟国である米国の支援がある。ブッシュ米大統領は25日、米EU首脳会談後の会見でハマス解体を求めたうえで、自治政府とハマスの停戦交渉に否定的な姿勢を鮮明にした。
停戦交渉をめぐり25日夕には、ハマスと別のイスラム原理主義組織「イスラム聖戦」などの停戦合意を伝える一部報道が流れたが、ハマス最高幹部のランティシ報道官やイスラム聖戦幹部らが相次いで報道を否定した。
ランティシ氏は数日内に交渉結果が明らかになるとしたうえで、イスラエルのミサイル攻撃を強く非難し、停戦交渉を進める上で考慮に入れると語った。
[毎日新聞6月26日] ( 2003-06-26-13:12 )