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DJ-マイクロソフト、マッキントッシュ用ブラウザーの開発中止へ
シアトル(ダウ・ジョーンズ)米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)は13日、米パソコン大手アップルコンピュータ(Nasdaq:AAPL)のマッキントッシュ・システム(マック)向けにブラウザー「インターネット・エクスプローラー」の開発を中止する方針を明らかにした。マイクロソフトは、マック利用者にとっては、アップル独自のブラウザーを活用するのが合理的だと判断したという。
マイクロソフトのマッキントッシュ・ビジネス部門プロダクトマネジャー、ジェシカ・サマーズ氏は、今後は、2つのマイナー・アップグレードを除くと、インターネット・エクスプローラー5が最後のバージョンになると述べた。
マック利用者にとっては、アップルのブラウザー「サファリ」を利用する方が理にかなっている、とサマーズ氏は言う。サファリについては、現在ベータ版が出荷されている段階ながら、その速度や機能は注目を浴びている。
サマーズ氏によると、アップルが多くの機能やスムーズな操作性をもったブラウザーを開発できるのは「アップルは独自の(基本ソフトの)機能性を利用して、サードパーティーのプログラマーにはできないような開発を行うことができる」ため。
この苦情は、従来他のソフトウエア会社がマイクロソフトに対して述べてきたものと同類のもの。これまで他のソフト会社は、マイクロソフトは、同社のみがアクセスできる(基本ソフトの)コードを活用してスムーズに作動するソフト製品を開発していると苦言を呈していた。
一方、マイクロソフトは、マック自体から撤退するわけではなく、統合業務ソフト「オフィス」などでは今後もマック版を手がける方針。アップルの広報担当者のコメントは得られていない。
独立系調査会社、ディレクションズ・フォー・マイクロソフトのリサーチディレクター、ロブ・ヘルム氏は、この判断は驚くに値しないと述べた。ブラウザー市場で90%以上のシェアをもつマイクロソフトにとって、コンピューター利用者の5%以下に過ぎないマックユーザーにマイクロソフト・ブランドを訴求する必要性はない、と同氏は指摘する。
またマックユーザーにとっては、サファリという有効なオプションがあるため「アップルにとって重大な問題にはならない見込み」とヘルム氏は予測した。
さらにヘルム氏は、マイクロソフトが、オフィスなど収益性の高いソフトと、無料ダウンロード製品であるインターネット・エクスプローラーなど低収益製品を区分、選別し「マック事業について再検討している」可能性があると述べた。
(ダウ・ジョーンズ)
[6月16日8時45分更新]