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福岡市東区の衣料品販売業、松本真二郎さん=当時(41)=一家4人が殺害された事件で、県警東署捜査本部は3日までに、入管難民法(不法残留)の疑いで、「殺し屋」グループのリーダー格で、中国に帰国した元私大生(23)が頻繁に出入りしていたインターネットカフェの元店長(25)を指名手配した。すでに浮上している「殺し屋」グループは、事件当夜、松本さん宅に手引きした疑いのある日本語学校生の女(21)を含め5人。捜査本部では、インターネットカフェを「接点」に元店長が殺人を請け負い、メンバー編成を担っていたとみている。
調べによると、元店長は滞在期限を超えて国内にとどまっている疑い。元店長は中国大連市出身で、福岡市中央区のコンピューター専門学校の3年生だが、5月の連休以降は出席していない。
無残に殺害され、博多港に捨てられた松本さん一家。長女のひなちゃん(8)を松本さんの重りにするほどの残虐な犯行は複雑なトラブルが絡んで難航が予想されたが、捜査本部では「芋づる式」に実行犯グループを浮かび上がらせてきた。
これまでの調べで、事件直前の6月18日、松本さん宅に近い量販店で手錠とダンベルを購入する元就学生(21)がビデオから判明。元就学生はDNA鑑定から、一家の遺体遺棄に関与したことが分かった。事件当夜(19日深夜−20日未明)には、松本さん宅周辺や博多港で目撃されている。
元就学生はアパート自室に元私大生(23)と同居しており、事件から4日後、2人は中国に急遽(きゅうきょ)帰国。現在は中国公安当局の監視下に置かれている。
捜査本部でアパートを捜索した結果、携帯電話の通信記録やメモから事件前、頻繁に連絡をとり合っていた留学生(23)が浮上。8月6日に中国へ出国しようとしたところを別件の傷害容疑で逮捕した。事件についてポリグラフ検査で「クロ」の反応が出ており、犯行が濃厚になっている。
同時に元就学生が、日本語学校生の女(21)と交友関係にあったことが判明。女が福岡市内のエステ店で不法に勤めていたことを突き止め、不法就労容疑で逮捕した。
女は事件当夜の午後11時ごろと翌日午前4時ごろ、松本さん宅に出入りするのを目撃された女に酷似。「手引き」「運搬」の二役を担っていた可能性が高い。
この女から、男女関係にあった元店長の存在が明らかになった。
福岡市には中国人を対象にしたインターネットカフェが5店舗あり、元店長の店もそのひとつ。「ネットカフェは安い料金で本国とやり取りができ、日本の中国人社会の重要な情報源になっている」(捜査関係者)
元店長の店には実行犯の4人が頻繁に出入りしていたことも新たに判明。交友関係以外に、元店長が実行犯をつなぐ重要な役割を担っていたとみられる。
逮捕された留学生と女は、逮捕事実については認めているが、一家殺害や交友関係は口を閉ざしているという。
捜査本部では松本さん宅から貴金属が盗まれていることを把握しているが、強盗目的で4人もの遺体を人目につきやすい博多港に遺棄するのは不自然と判断。松本さん一家に強い恨みを持った黒幕が殺害を依頼し、5人が報酬で請け負った疑いが強いとみて捜査を進めている。
ZAKZAK 2003/09/03