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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030806k0000e040048000c.html
北九州市の連続監禁殺人事件で、7件の殺人罪などに問われている松永太(42)、緒方純子(41)両被告に対する第5回公判が6日、福岡地裁小倉支部(若宮利信裁判長)であった。最後に起訴された緒方被告の妹の夫、緒方主也(かずや)さん殺人事件の審理があり、緒方被告は起訴事実を認めたが、松永被告は「否認します。細部は今後の公判で私が立証します」と無罪を主張した。
これで、一連の殺人事件7件について、松永被告はすべて否認した。一方、緒方被告は傷害致死罪を主張した父、緒方誉(たかしげ)さん事件以外は殺害を認めた。
主也さん事件の起訴状によると、両被告は97年11月ごろから、同市小倉北区のマンションなどで主也さん(当時38歳)に十分な食事を与えず通電虐待などをくり返し、98年4月8日ごろには飲食物が取れないほど衰弱させた。医師の治療がなければ死亡すると認識しながら放置し、同13日に腹膜炎で死亡させた。
検察側の冒頭陳述によると、松永被告が97年ごろに緒方被告の一家を支配下に置く際、元千葉県警の警察官だった主也さんを特に警戒し、当初は丁寧な言葉遣いで接するなど別格扱いにして懐柔しようとしていた様子を明らかにした。その一方、監禁被害少女の父の遺体を解体したマンション浴室のタイルを主也さんに張り替えさせて「証拠隠滅に加担した」との負い目を感じさせ、松永被告の支配下に置いた。さらに主也さんが勤めていた農協から3000万円を借りさせるなど金づるとして利用した。
また、監禁被害少女の父(当時34歳)の殺人事件について、緒方被告の弁護団が意見を陳述。殺意を否認し傷害致死を主張した。緒方被告は前回公判で「死ぬかもしれないとは思っていた」と未必の故意を認めていた。
[毎日新聞8月6日] ( 2003-08-06-11:59 )