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女装してツーショットダイヤルで呼び出した男性と会い、財布などを奪って逃げたとして、福岡県警若松署は4日、北九州市若松区青葉台西3、無職、坂口明容疑者(26)を窃盗容疑で逮捕した。被害者の知人が捕まえるために待ち合わせ、逃げようとしたが署員が取り押さえた。この際、坂口容疑者のかつらが脱げ、知人も署員も初めて男性と分かったという。
調べでは、坂口容疑者は女性の声色でツーショットダイヤルに電話。福岡市東区の男性会社員(40)を呼び出し、女装して7月7日未明に若松区内で待ち合わせた。同区内の路上に止めた会社員の車内で「SM(倒錯的変態行為)プレーをしよう」と誘い、シートを倒して会社員の顔にタオルを掛けた後、現金8万5000円が入った財布やジャケット、携帯電話など計13万円相当を盗んで逃げた疑い。容疑を認めているという。
坂口容疑者は身長165センチの細身。肩までの長さのかつらを付け、胸にはパットを入れてふくらませ、スカート姿だったといい、会社員は被害後も女性と信じ込んでいた。話を聞いた被害者の知人が8月4日、坂口容疑者を誘い出して若松署に通報。署員が駆け付け同容疑者が逃げる際にかつらが脱げ、知人も署員も驚いたという。
同区内では、ツーショットダイヤルで呼び出された男性の窃盗被害が他に7件あり、余罪を追及している。【錦織祐一】
[毎日新聞8月4日] ( 2003-08-04-12:46 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030804k0000e040047001c.html