現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件6 > 726.html ★阿修羅♪ |
|
千葉県松戸市の「マブチモーター」社長(現会長)・馬渕隆一さん(70)方で妻悦子さん(当時66歳)と長女由香さん(当時40歳)が絞殺された放火殺人事件は、5日で1年を迎える。捜査は難航しており、県警捜査1課と松戸東署の捜査本部は1日、犯人が使ったとみられる燃料缶の情報を公表、あらためて情報提供を呼びかけた。
◆燃料缶◆
唯一の遺留品は、ガソリンとエンジンオイルの混合燃料が入った2リットル缶。由香さんの遺体が見つかった2階寝室に落ちていた。大阪市のメーカーが製造したもので、草刈り機などの燃料として使われ、昨年8月までに全国で約8万6000本が流通している。
製造番号などが焼けているため、購入先は不明。捜査本部は、千葉県内で扱っていた72店と近県の店を含めて防犯ビデオを可能な限り分析したが、有力情報は得られていない。
◆金品目的か◆
盗まれたのは、外国製の腕時計5点と指輪4点(計1300万円相当)。捜査本部は金品目的との見方を強めているが、160万円近い現金と多数の貴金属類は残っていた。金庫を開けようとした形跡もなく、「他の金目のものに手を付けなかった理由がわからない」と、恨みの可能性も捨ててはいない。
◆捜査◆
延べ約1万9000人の捜査員を投入。親族135人をはじめ、交友関係者や出入り業者ら計1335人の事情聴取を行い、周辺住民や通行人ら計2441人から話を聞いた。
被害者周辺で目立ったトラブルは確認されず、有力な目撃情報もない。火災と消火活動で、指紋や足跡などの物証も皆無に近い。鵜沢憲一・県警捜査1課長は「犯人像を絞り込めておらず、捜査の方針、体制は変えない」と述べ、100人体制で捜査を続けるとした。
馬渕会長は1日、文書で「大勢のみなさまの励ましと時間という薬のお陰で徐々に寂しさは薄らいでおります。事件の多発で捜査体制が手薄になり、検挙率の低下につながる悪循環を懸念しています」とのコメントを寄せた。
◆「マブチモーター」社長宅放火殺人事件=2002年8月5日午後3時半ごろ、馬渕社長方から出火し、焼け跡の1階居間で妻の悦子さん、2階寝室で長女の由香さんの遺体が見つかった。いずれもネクタイで首を絞められた窒息死で、現場からはガソリン成分を検出。県警は、最後に来客があった同日午後1時半から午後3時半までの間に、何者かが2人を殺害して火を放ったと断定している。(読売新聞)
[8月2日0時14分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030801-00000214-yom-soci