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阪神の快進撃とナベツネの世迷い言をたのしもや
(アサヒ芸能7/31日号)
キツネ目事件調書
何を隠そう、俺は自・他称、中野猛虎売誉総裁であるが、わが阪神タイガースはセ・リーグ史上長速で優勝マジックを点灯させた。だからこのところ機嫌がええ。
だが、野球ファンが大騒ぎしているのはこれだけが理由ではない。日本プロ野球界最大の"老害"、ナペツネこと読売巨人・渡辺恒雄オーナーの相次ぐ問題発言である。
時は7月11日、都内で行われたプロ野球オーナー会議の席上。パ・リーグが来年から導入するプレーオフ制度に対し、「質が選うものどうしの日本シリーズはパカパカしくて一緒に行動できない」とコメントした。事実上のボイコット宣言である。
さらには消費者金融のアコムとスポンサーの契約を結んだ近鉄が、ヘルメットに同社名を入れたことについて、「プロ野球の品位 を汚す」と痛罵した。ナベツネは消費者金融がよほど嫌いなのか、東京ドーム内すべての消資者金融の看板広告まで、今年のペナントレース開幕に合わせて撤去しだというのだ。
俺が入手した情報によれば、この広告撤去に関しては読売社内にも反発が強く、営業担当役員がナベツネをいさめようとしたらしい。何しろ消費者金融から入る広告収入は数百億単位 。彼自身、そこまでの影響があるとほ思ってもみなかったらしく、具体的な金額を聞かされて絶句したという話だ。だが、あれだけ大見得を切った以上、引くに引けなくなったというのが正直なところと違うか。
なぜこうも消費者金融を忌み嫌うのか。その謎を解くカギは彼の経歴にある。
ナベツネは東大から読売新聞に入社したのだが、その間、共産党員でもあったのだ。終戦直後の東大では、共産党に入ることがある種、トレンディな生き方だった。当時、共産党に入れば「10人の党員がいれば100人を動かすことができる」と言われていた。
要は支配欲を満たす最適な道と考えられていたのである。少数エリートの示す問題意誠が社会を動かす。彼の入党理由もまさにその部分にあったのだろう。その後、党内の権力闘争に敗れたとたんに彼は党を去り、読売に入社する。これが何よりの証拠だ。
権力がつかめないとわかれぱ、いる意味などないということ。新聞を通じて国民を支配しようと考えた、と見て間違いない。
エリートが机上で描いた設計図どおりに動く世の中こそ理想。庶民のニーズのもとに生まれた組簑や企業の台頭はあってはならない。今で言えば、これまでの銀行よりも消費者金融のほうが困窮する庶民には手っとり早く有効。その事実を認められないのだ。いわば叩き上げである消費者金融。それらのプロ野球進出は、ナベツネにとって、彼が築いてきた権力基盤に対する脅威に見えたのだろう。 彼は競売新聞、日本テレビ、巨人軍の3本柱による支配構造を確立してきた。新聞とテレビで巨人戦を繰り返したれ流すことで、巨人ファンを増やし、新聞の部数拡張につなげる。グループ内での富の還流である。ため込んだ資金で有力選手を獲得し、さらに巨人の人気を盤石のものにする・…この循環が崩れる危険を予感したに違いない。 何しろ消費者金融の市場は、資金力だけ見れぱすでに読売グループと互角か、それ以上。このままほうっておけぱ、その金を背景に巨人・読売に逆らい始める可能性も生まれる。ナベツネはそれが何よりも怖い。そこからくるイラダチが近鉄・アコムヘの批判の根底にあると俺は見る。
権力保全のための手段としては、ある意味、当然な部分もあるが、彼の場合、内容に矛盾が多い。 例えば近鉄とアコムのスポンサー契約。これがケシカランというのなら、オリックスはどうだ?広告の件も、ドームや読売新聞は中止したらしいが、日テレでは今も消費者金融のCMを見る。グループ全体で考えれば莫大な資金が流れ込んでいる可能性もあるのだ。彼の持論からすれば、消費者金融の名前を刷り込まれた若者はそこから金を借りて多重債務になり、しまいには闇金に手を出して自殺する。だから教育上よくない、といったところか。 だが、それを言うなら、勝つために金で横面はってでも他球団からスター選手をかき集める思想こそ問題である。
今に始まったことではない。金に物を言わせていい選手を集められるようにFA制を取り入れた、という厚顔無恥。さらにはドラフト制度を無視した"逆指名”による有望新人の確保と、どうにもアキれるばかりだ。 阪神ファンの間では、試合で巨人に勝っても安心はできん、というジョークがある。なぜなら、夜中のうちに巨人がルールを変えて、点数が少なかったほうが勝ちとする、ということもやりかねないわけだ(笑)。また、巨人に有利で不公平なジャッジをするアンパイアを"ジャンバイア"と呼ぶ造語まである。
ただ、こうしたナベツネの醜態は、それくらいムチャをしないと巨人は勝てないということの裏返しでもある。巨人が今の阪神並みに好調やったら、あんなムチャクチャは言いださなかったやろな。よく言われる話だが、金に物言わす巨人によってプロ野球はつまらなくなった。さらには、金をかければ必ず勝てるわけではないことも巨人は実証した。
阪神は、平均年俸で言えば、巨人の半分程度。それが巨人に大差をつけて勝つ。これぞプロスポーツのおもしろさなのである。 この状況を快く思わんのはファンだけではない。大リーグヘ進出した選手らも同じだ。野茂、イチロー、そして松井。彼らは巨人が支配する日本プロ野球からの突破者となった。彼らの活躍が身近に放映されるおかげで、ますます日本プロ野球のショボさ露呈しとるがな。 そんな状況をナベツね、は何もわかっていないのだ。某スポーツジャーナリストリスがこんなことを言っていた。今後巨人が3年連続優勝をのがし、Bクラスに低迷したら巨人はつぶれる、と。
その可能性は非常に高いと俺も思う。時代は変わってきている。しかし、それに気づかずた一人、ボケ倒す哀れさとい・か滑稽さ。アウトローの世回では、自分の都合が悪くなたからといって見境なくイちゃもんをつける様子を"苦しがり"と言う。日本一の苦しがりの戯言を洒落として楽しむ。それが大人のプロ野球の楽しみやの。あはは。
さて、そんなわけで、このところわしは機嫌がええから、たまに読者のメールを紹介しとくことにする。
> 深夜若者たちにからまれた件 > Date: Thu, 17 Jul 2003 03:48:31 +0900 >
24時間営業のファミリーレストランJoyfullで午前4時7.8人 の若い男女に からまれてすぐ携帯で110番し、警察官が何人もやってきて 若者たちを制圧し無事支払いをすませて帰ることができました。 > こんなことがあると警察がありがたくて警察に足を向けて眠 >れない。 警察に盗聴されようが携帯でどこいるか監視されようが身の >安全が守られればいいという気持ちになってしまいます。 このことについて宮崎学先生や寺澤有先生のご意見を伺いたい。
> 倉敷市 D生
要するに警察官に感謝する・しないという問題やけど、 そもそも警察官が犯罪を未然に防いだり犯罪を犯した人間を逮捕したり、こういう場合にかけつけて善良なる市民を救助するのは 特に「人間としての善意」に基づくものやない。
それは警察官としての職業に因るものだ、ということをまず押さえておいてほしい。 医者が病人を治すように、たこ焼きやのオッサンがたこ焼きを焼くように、 つまり給料や報酬を目的とするもの、つまり職業なんやがな。 しやから警察官が職務として行ったことに関して 納税者は何ら感謝する必要などないし、感謝するという考えを持つこと 自体が間違いや。
この場合に警察官が駆けつけたのは給料のうちや。そら、Dさんが米くうたびに百姓に感謝し、牛乳のむたびに牛飼いに感謝し、タクシーに乗るたびに運転手がありがたい、というようなご仁ならべつにかまへんけど、特別 に警察にだけありがたい、というような気持ちがわいてしまう、というのは、どこかおかしい。間違いだ、とわしはおもう。
この種の誤解が警察に対する日本の国民の根本的間違いだ。「公務員」イコール、お上、で「ありがたいお武家さま」みたいなこんじょがあるんちがうかいな?つぎの週に、辻本逮捕で、わしの所感を書いておいたからそっちも参考にされたい。
ほならまたな。
宮崎 学
http://www.zorro-me.com/2003-8/ag030731.html