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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030731k0000m040170000c.html
土屋義彦・前埼玉県知事(77)の資金管理団体をめぐる不正経理事件に絡み、東京地検特捜部は30日までに、団体の代表を務める土屋前知事本人から参考人聴取した模様だ。1億円余の献金を政治資金収支報告書に過少に記入したとされる長女の市川桃子容疑者(53)の政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑に関与したかどうか説明を求めたとみられる。土屋前知事は記者会見などで「監督不十分な点があったが、不正経理には関与していなかった」と話しており、特捜部にも同様の説明をしたとみられる。
特捜部は31日の拘置満期に市川容疑者の刑事処分を決めるにあたって、団体の代表者としての土屋前知事本人からの聴取も必要と判断し、事情聴取に踏み切ったとみられる。関係者によると、市川容疑者は調べに対し容疑事実は認めたが、「細かいことは父には報告していない」などと前知事の関与は否定しているという。
調べによると、市川容疑者は土屋前知事の資金管理団体「地方行政研究会」の資金管理を統括しており、事務担当者の尾崎春美容疑者(54)と共謀して、98年以降の5年間で、収入が約2億9800万円あったのに収支報告書に約1億1300万円少なく虚偽記入した疑いが持たれている。
[毎日新聞7月31日] ( 2003-07-31-03:00 )