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高校1年の少女を拉致して殺害後、親から身代金を受け取ったとして殺人、拐取者身代金取得などの罪に問われた無職坂本正人被告(37)の論告求刑公判が29日、前橋地裁(久我泰博裁判長)で開かれ、検察側は死刑を求刑した。
検察側は論告で「自己中心的で、身勝手極まりない犯行。何の落ち度もない被害者の無念さは想像を絶するものがある」と指摘した。
起訴状によると、坂本被告は前妻の子供を虐待し、県前橋保健福祉事務所に保護された前妻らに会うため、通行中の女性を人質にしようと計画。
昨年7月19日、群馬県大胡町の路上で、帰宅途中の県立前橋東商業高校1年、安田愛さん=当時(16)=を拉致し、乗用車内に監禁。同県宮城村の山林で、安田さんの首を絞め殺害した。
その後、安田さんの両親に数回電話し「娘がどうなってもいいのか」と身代金を要求。翌20日、同県赤堀町の路上で、父親から現金23万円を受け取った。(共同通信)
[7月29日12時18分更新]