現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件6 > 490.html ★阿修羅♪ |
|
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030726k0000m040164000c.html
アフガン難民:UNHCR認定も 入管認めず自費帰国
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に難民と認定されながら、日本で不認定になったアフガニスタン人のグラム・フセインさん(50)が25日、退去強制令に基づき成田空港から自費で帰国した。長期収容で体調を悪化させながら「自分は難民」と訴え続けたが、パキスタンで避難生活を送る妻が病気で倒れ、迫害の危険の中での帰国。UNHCRは「国連が認めた難民が自費で、しかも自発的意思とはいえ強制送還で帰国する形になったのは残念でならない」と話している。
フセインさんは99年10月に難民申請したが不認定。退去強制令が出された。不認定処分取り消しを求めて大阪地裁に起こした行政訴訟でも昨年9月に敗訴し、大阪高裁に控訴していた。一方、UNHCRは独自の調査から00年8月にフセインさんの難民性を認めた。
フセインさんは裁判などで、タリバンが名指しで「殺害指示書」を出し、現在15歳の二男が98年にタリバン兵に足の指をおので切り落とされたことなどを挙げ、現在も続く迫害の危険性を訴えてきた。しかし今年6月、妻が心臓病で寝込んだという連絡を二男から受け、悩んだ末に帰国を決意した。入管難民法では国籍か市民権のある国に送還することに定められており、いったんアフガニスタンに向かうことになる。
支援者によると、今回の出国手続きに際し、法務省入国管理局は控訴の取り下げを求めた。支援者は反発したが、本人の意思を尊重、取り下げを確約する文書を出すことで許可されたという。
フセインさんは「安全な日本で難民と認めてもらい、妻子を呼び寄せたかった。日本での4年間は2度も長期に身柄拘束され、とてもつらかった」と話した。
同管理局は「UNHCRの認定が入管難民法上の認定や退去強制手続きに影響を及ぼすものではない」としている。【山成孝治】
[毎日新聞7月26日] ( 2003-07-26-03:25 )