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(回答先: Re: バブル(泡)に踊り溺れ死んだ責任は、国民にある、だから痛みを感じよ、死ね、と。ポチスマイルは悪魔のほほえみ。 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 7 月 26 日 13:19:35)
今や想像を絶する貧窮に陥った人々が多数存在しているのに鼻先でせせら笑う政府ご時世。
若いころ愛読した万葉集も今見あたらないので、インターネットで検索。
原典の出典がちと不明ですが、
艦艇からメルマガでなにやら撃ち込んでくるおかた(アメリカ幕府の里長)にはこの歌の意味はわかるまい。ましてカンドーなんて。
コーカイ(後悔=構改)を意に介することなく体制べったりでエリート志向の若者たち(特権階級の馬鹿息子)がゴーカンに明け暮れるこんにちこのごろ、オクラのツメのアカでもセンジテ飲ませろ。
下記文中訳文は省略。前置きと解説はこの編者。
なお、HPのURLは http://www.tetsureki.com/home/library/lib.html
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http://www.tetsureki.com/home/library/shiryoukan/hinkyuu.html
農民の悲哀〜貧窮問答歌
奈良・平安朝は農民から搾取すること以外、なにも政治らしい政治を行わなかった政権でした。
ここでは山上憶良の「貧窮問答歌」を引き合いに、当時の農民の状況を見ていきましょう。
「貧窮問答歌」は五・七調になっており、是非声に出して読んで下さい。悲しさがひしひしと伝わってきます。
問いの部分
原文
貧窮問答の歌一首 短歌を併せたり
風雑(まじ)へ 雨降る夜の 雨雑へ 雪降る夜は 術(すべ)もなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ 糟湯酒 うち啜ろいて 咳(しわぶ)かひ 鼻びしびしに しかとあらぬ 髭かき撫でて 我を除(お)きて 人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻襖(あさぶすま) 引き被(かがふ)り 布肩衣(かたぎぬ) 有りのことごと 服襲(きそ)へども 寒き夜すらを 我よりも 貧しき人の 父母は 飢え寒(こご)ゆらむ 妻子(めこ)どもは 吟(によ)び泣くらむ 此の時は 如何にしつつか 汝(な)が世は渡る
答えの部分
原文
天地(あめつち)は 広しといへど 吾が為は 狭(さ)くやなりぬる 日月(ひつき)は 明(あか)しといへど 吾が為は 照りや給はむ 人皆か 吾のみや然る わくらばに 人とはあるを 人並に 吾も作るを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)の如(ごと) わわけさがれる かかふのみ 肩にうち懸け 伏廬(ふせいお)の 曲廬(まげいお)の内に 直土(ひたつち)に 藁(わら)解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは 足の方に 囲み居て 憂え吟(さまよ)ひ 竃(かまど)には 火気(ほけ)ふき立てず 甑(こしき)には 蜘蛛の巣懸(か)きて 飯炊(かし)く 事も忘れて ぬえ鳥の のどよひ居るに いとのきて 短き物を 端きると 云えるが如く 楚(しもと)取る 里長(さとおさ)が声は 寝屋戸(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ 斯(か)くばかり 術無きものか 世間(よのなか)の道 世間を憂しとやさしと思へども 飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
山上憶良頓首謹みて上(たてまつ)る
わくらばに:たまたま 海松:海藻の一種 かかふ:ぼろのこと 伏廬:屋根が低くつぶれたような家 曲廬:曲がって傾いた家 甑:米を蒸す道具 ぬえ鳥:「のどよふ」にかかる枕詞 いとのきて:極端に 楚:細い木の枝でつくった鞭 憂しとやさしと:耐え難い、身もやせるように感じる
解説
読んでいて胸が痛くなるような詩です。必ずしも実体をそのまま欠いたものとは言えませんが、作品を裏付けるような現実が存在したことは否めない事実です。ちなみに出典は「万葉集」です。
万葉集には、読んでいてその情景がありありと想像できる優れた詩が多く載っています。特にぐっとくるのが防人の歌です。みなさんも一度読んでみて下さい。どこぞの貴族の恋ゲームに使われた「新・旧古今和歌集」などよりは、よっぽど詩として素晴らしいものばかりだと、私は思います。