★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件6 > 345.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
広教組銃撃事件の本質 右翼を放任、利用する権力---週刊新社会「道しるべ」より転載
http://www.asyura.com/0306/nihon6/msg/345.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 7 月 24 日 11:37:00:0iYhrg5rK5QpI

最近の政党、特に旧社会党は分裂してからはどういう潮流になっているかさっぱり把握していませんけど、広島の県教組本部銃撃事件について追ってみたら、とりあえずYAHOOで「広島県教組」でサーチすると、3件ヒットしました。新社会党がコメントを出しています。
-----------------------------------
2003年7月15日 週刊新社会「道しるべ」より
http://www.sinsyakai.or.jp/html/michisirube/konsyu.html

広教組銃撃事件の本質
  右翼を放任、利用する権力
 広島県教組本部銃撃事件は、憲法・教育基本法の改悪や有事法制に反対する民主団体・教職員組合に対する右翼の攻撃を放任し、利用している権力の構造を反映している。暴力による言論封殺の根を絶つためには、民主主義擁護の広範な共同が必要だ。
事件発生の6月27日から4日後の7月1日、広教組は3月の尾道市の小学校長自死事件に関する調査委の最終報告を発表した。

 「教育委は鬼」
 報告は、民間から登用された校長が月平均150時間を超える超勤を11ヶ月続け、「中程度のうつ病」と診断され、病休を市教委に申請したが、「頑張れ」と拒否されたことなど、自死にいたる詳細な経過を明らかにする。
 報告書をまとめる過程で、様々な脅しや妨害が繰り返され、校長自死の原因を、県教組と組合員に転嫁する画策も続いたという。
 教委はうつ病を理由とする休暇を認めず、病名の秘密扱いを求め、校長が「教育委員会は鬼だ」というメモを残していたことも隠し、職場の管理強化と組合攻撃に血道を上げた。さらに7月4日、尾道市の教育次長が自死したが、これも広島の教育行政の犠牲者だ。
 広島の教職員組合運動は、「日の丸・君が代」強制反対、有事法制定と、憲法・教育基本法改悪反対運動の先頭に立ってきた。爆心地ヒロシマの体験を風化させない努力とともに、教育活動全体を貫く平和と人権の視点を大切にし、教育課程の自主編成、解放教育の実践に取り組んできた。在日朝鮮人の民族教育への支援・交流も長い歴史をもつ。
 文科省は、広島の教育運動を教育「改革」の最大の障害とみなして調査団を派遣、教組への規制を強めた。そうした行政の意を体し、右翼の執拗な教組攻撃が続いている。

 統合する右翼
 右翼の行動は組織性を一層強めている。日本の教育改革有識者懇談会(民間教育臨調)、新しい教育基本法を求める会、新しい歴史教科書をつくる会、などが全国で教組攻撃を展開しているが、これらを束ねているのが「日本会議」である。
 日本会議には神社本庁、生長の家、仏所護念会など宗教団体、国際東アジア研究センター、日本相撲協会などの公益法人、マスコミ(読売、産経)、労働界(元同盟役員)が参加、右翼と結びついている。新右翼団体「新樹会」の代表は日本会議大阪の役員である。
 日本会議は、日本を守る国民会議と日本を守る会が97年に統合したもので、憲法・教育基本法の改「正」、靖国神社公式参拝の定着、「よりよい教科書を子どもたちに」をスローガンにしている。
「原始キリスト教団・キリスト幕屋」の参加が示すように、世界各地での原理主義の台頭と連動する部分がある。彼らは全国に地域組織をつくりながら、「日本会議国会議員懇談会」(242人、麻生太郎会長)も組織、国会対策を強めている。
 広教組に向けられた銃口は、有事法制に反対し、憲法・教育基本法を守るために立ち上がるすべての人々に向けられている。憲法を生かす会など、右翼を逆包囲する広範な国民の共同をつくりだすことでしか、この銃口を塞ぐことはできない。

〒104 東京都中央区八丁堀4-3-7 三建ビル6階
新社会党 中央本部
TEL03(3551)3980  FAX03(3551)6406

------------------------------------------------
尾道・教育関係者の自殺-------慶徳和宏元校長の自殺(今年3月)、山岡将吉・教育次長の自殺(7月4日らしい)については毎日記事は下記のとおり言及

----------------------------------------------
広島ニュース - 7月12日(土)20時35分 −−−−毎日新聞、YAHOO検索
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030712-00000001-mai-l34

尾道・教育関係者の自殺 「重く受け止める」 県教育長、自身の責任言及せず/広島

 尾道市の教育関係者2人の自殺を受け、11日の定例記者会見に臨んだ常盤豊・県教育長は「責任を棚上げにしたり、誰かに転嫁するつもりはない」としながら、自身の責任問題について具体的な言及はしなかった。
 常盤教育長は「県の教育行政を預かるものとして、大変重く受け止めている」と、用意していたメモを読み上げた。さらに、「私も問題の当事者の1人だが、今回の件にかかわったすべての人が、改めて自分を見つめ直し、子どもたちの教育が充実する方向で答えを出していただきたい」などとした。
2人を人事異動
 県教委は同日、市教委支援のため、県教育センター職員と定年退職した元校長の計2人を県尾三教育事務所に配置する人事異動を発表した。坂元弘・同センター教科教育部主任指導主事(47)は市教委学校教育課の業務を手伝い、平原栄・三原市立三原小前校長(61)は同教育事務所学校経営相談員となる。14日付で、今年度末までの措置。
 県教委は、山崎建郎・教育長が先月30日から検査入院し、山岡将吉・教育次長(当時55歳)が今月4日に自殺したため、同日から職員を一時的に市教委へ派遣していた。 【山口一朗】
◇「勤務実態など調べている」
◇尾道市助役ら会見
 一方、尾道市も11日、若住久吾助役らが記者会見し、人事異動などを発表した。交通事故で療養中の山本英明・市教委庶務課長を総務部職員課付に異動。笠井博志・秘書広報課長を市教委庶務課長に充て、秘書広報課長は西岡伸夫・総務部長が兼務する。
 若住助役は「県からの2人の応援で、市教委の負担は少しは軽減されると思う」と説明。山岡将吉・教育次長の自殺については、「慶徳和宏元校長のケースとは少し状況が違うと思う。原因究明の調査を行えば、結果を出さなければならない。勤務実態などについては調べている」と話した。
 市によると、県尾三教育事務所に配置される平原栄・学校経営相談員は、定期的な学校巡回や電話相談を通じ、学校運営上の課題や悩みについて、校長に具体的な助言、指導などを行うという。 【山中尚登】(毎日新聞)
[7月12日20時35分更新]
---------------------------------

さらにこのYAHOOニュースのアーカイブをたどる。山岡将吉・教育次長の自殺に関する共同通信の記事あり。
---------------------------------------------
「うつ病聞いた」と次長 自殺校長の休暇申請時に (共同通信7月7日---YAHOOより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030707-00000147-kyodo-soci

 自殺した広島県尾道市教育次長の山岡将吉さん(55)は、3月に自殺した民間出身の市立高須小校長慶徳和宏さん=当時(56)=が昨年5月、市教育委員会に休暇を申し出た際「うつ病の傾向があるとの診断が出た」と聞いていたことが7日、分かった。慶徳さん自殺直後の共同通信の取材に答えていた。
 休暇申請時のやりとりについて、山岡さんも担当した市教委の高須小問題調査報告書は、慶徳さんが「情緒不安定」と話したと記載。「うつ病の診断書を示した」と指摘する県教職員組合の調査結果と食い違っている。
 市教委の報告書によると、慶徳さんは昨年5月13日、市教委に「(高須小)教頭入院後の不安と心労が重なり、しんどいので病院で診察を受けた結果、情緒不安定であり、休ませてほしい」と申し出たものの、市教委が職員を派遣して支援することなどを伝えると、翻意したとしている。(共同通信)
[7月7日19時17分更新]
-------------------------------------------
日教組の抗議声明(全文)も掲載します。順序は逆になりましたが日教組の「亀の子」(腰抜け)的対応を示すおずおずとした弱弱しい抗議文もありますので掲載します。昔は先生方に手をふれようものなら大きな抗議運動が起こったのでしょうが、いまや消滅寸前。それをシンキローもと首相はおのれのニックネームに引き寄せて、ばかでかい組織のように描いて見せたわけです(7月12日だったかな)「捜査当局の徹底した捜査と犯人の検挙を強く期待します。」だと。反権力の運動を展開している当事者がこれじゃあ。

-------------------------------------------
http://www.jtu-net.or.jp/index2.htm
広島県教組本部に対する発砲事件に関する
日教組抗議声明

6月27日午後9時37分ごろ、広島県教職員組合本部に銃弾2発が撃ち込まれました。当時、広島県教組には3名の役員が在室していたが、幸いけがはありませんでした。
 犯行後、朝日新聞大阪本社に「9時35分広島の日教組に銃弾2発を打ち込んだ。我々は建国義勇団別働隊国賊征伐隊である。全国の日教組を殲滅する」との電話が入りました。
 現時点では、犯行の目的や犯人は明らかになっていないし、朝日新聞に電話があった建国義勇団なる団体の犯行であったとしてもその理由は定かでありません。
 しかし、目的が何であれ、言論や民主的活動を暴力によって封じ込めようとするこうした卑劣な犯行は断じて許されるものではありません。
 捜査当局の徹底した捜査と犯人の検挙を強く期待します。
 また、日教組はこうした卑劣な犯行に屈することなく、日本の平和と子どもたちの明日を切り拓くために、教育活動に全力をあげます。

2003年6月28日
               日本教職員組合
               中央執行委員長 榊原 長一

------------------------------------------


 次へ  前へ

日本の事件6掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。