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自殺者、5年連続で3万人超す 02年推計
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2003/07/23
神戸新聞社が全国の警察本部を対象に各都道府県の自殺状況を調べたところ、二〇〇二年の年間自殺者数が三万人を上回る見込みであることが二十二日、分かった。初めて三万人を突破した一九九八年以来、これで五年連続となる。中でも五十、六十代以上の中高年層の自殺は過去五年間で約一・五倍に増えており、〇二年も全体の半数以上を占めている。また「経済・生活苦」が動機とみられる自殺も過去最高を記録した〇一年を上回る勢いで、長引く不況の影響をあらためて示す結果となった。(企画報道班)
調査は七月上旬に実施。〇二年中における各都道府県の自殺者数と、その男女別、動機別、年代別の内訳を質問し、四十四の警察本部から回答を得た。
その結果、総数は二万七千六百四十三人で、回答のなかった三つの警察本部については、〇二年の厚生労働省の人口動態統計の年間自殺者数を加えて計算し、計三万千七百五十四人となった。
同省の統計は、医師の死亡診断書を元にしたもので、遺族の依頼で自殺と記入しないケースや、在日外国人を入れないため、警察庁が算出する自殺者総数を例年下回っている。このことから、五年連続で三万人を突破することはほぼ確実な情勢となった。
回答分の内訳を分析すると、男性が約72%、女性が約28%。年代別では、五十代と六十代以上で全体の約62%を占め、中高年層の自殺割合の高さを裏付けた。
また、動機別では、健康問題が約30%でトップ。第二位は経済・生活問題の約24%で、過去最高を記録した〇一年に比べ、2ポイントも上回っている。
うち、兵庫県の〇二年の総数は千三百六十三件と、五年連続で千人を超えた。内訳は男性九百八十三人(約72%)、女性三百八十人(約28%)。年代別でも五十代、六十代以上が八百三十三人(約61%)と、全国傾向とほぼ同じ割合だった。
動機別では、不況が影響しているとみられる「経済生活問題」「勤務問題」の総数が四百六人と、初めて「健康問題」(三百八十七人)を上回った。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/030723ke117920.html