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福岡市の一家4人殺害事件で、被害者の同市東区馬出(まいだし)4、衣料品販売業、松本真二郎さん(41)の自宅や福岡県久留米市で発見された松本さんの乗用車に、一家や親族とは別の第三者の指紋が複数残されていたことが分かった。福岡県警捜査本部は、一家の顔見知りではない第三者が襲撃の実行役に複数含まれている可能性が高いとみて捜査している。
調べでは、松本さんら一家4人は6月19日深夜から20日未明にかけ自宅で襲撃され、20日午後、近くの東区箱崎ふ頭の海中から遺体で発見された。なくなっていた乗用車も4日後の24日、自宅から約40キロ離れた久留米市のブリヂストン久留米工場敷地内の駐車場で見つかった。
自宅や乗用車内にあった多数の指紋を県警が調べたところ、松本さん一家や、親族らの指紋とは異なる複数の指紋を確認した。前科前歴者の指紋データとも一致しないという。
指紋のほか、松本さんの自宅玄関付近からは運動靴など男用の3種類の異なる靴跡が確認されており、県警は一家襲撃の実行役は男3人以上で、一家の顔見知りではない第三者が複数いたとの見方を強めている。
一方、4人の遺体を海に沈めるため使われた手錠と鉄アレイを6月18日の日中、量販店で購入し、防犯ビデオに映っていた若い男について、県警は近く似顔絵を作成、公開する方針を固めた。
県警は当初、ビデオに撮影された男が直接犯人に結び付かない場合、人権上の問題が生じるとして公開に慎重だった。しかし、事件発生から1カ月近くたっても男の特定が出来ないため、捜査方針を転換した。画像が不鮮明なため、ビデオの写真そのものは公開しないという。(毎日新聞)
[7月18日15時20分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030718-00001064-mai-soci