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「何も気づかなかった」凶行防げず友ら無念 (03.07.16)
「手を差し伸べることはできなかったのか」――。長崎市の男児誘拐殺人事件で、長崎家裁に送致された中学1年の男子生徒(12)の周囲では、凶行を止めることができなかった無念さが広がっている。生徒の通う中学校では、専門のカウンセラーによるカウンセリングが行われ、子供たちの心のケアに取り組んでいる。
生徒が通う中学校の学年主任は補導された日、「どうして気付いてやることができなかったのか」と涙を流し、校長も「事件の前兆となるような行動は特に把握できなかった」と肩を落とした。
生徒と仲の良かった友人の40代の母親は「補導の前日、登校する生徒に『行ってらっしゃい』と声をかけた。息子の親友を助けてやれなかったことに歯がゆさも感じる」と無念そう。息子についても「生徒を一生の友人と思っている。『何にも気付いてやれなかった』とひどく落ち込み、『僕は何だったんだろう』と悩んでいる」と沈痛な表情を見せた。
少年鑑別所に収容されている生徒には「罪の重さをしっかりと考え、何人も友達がいたことを忘れないで。更生して、人の気持ちや痛みの分かる人になってほしい」と呼びかけた。
同じ中学校に2人の息子が通う農業男性(45)は「親や地域が子供に関心を持たなくなってしまったことが、今回の事件を招いたのではないか。親もかなりショックを受けているが、子供との付き合い方を真剣に考えるきっかけにしたい」と話す。
中学校の育友会(PTA)会長は「生徒を取り巻く環境がどうだったのかを考えたい。事件を教訓に、親と学校と地域との連携をさらに密にしていく必要がある」と指摘している。
また、生徒が卒業した小学校の校長は「にこやかにあいさつができる子供だったので、残虐な事件と生徒を結びつけることができない。生徒にかける言葉は見つからないが、自分が犯した残酷な行為を真摯(しんし)に受け止めてほしい」と話している。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/spe-3/nds/frnds_main.htm