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土屋義彦・埼玉県知事(77)の資金管理団体をめぐる不正経理事件に絡み、土屋知事は11日夜、県幹部に対して辞職の意向を示した。同日午後、東京地検特捜部が、知事の長女でデザイン会社社長、市川桃子容疑者(53)らに対する政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑を裏付けるため、県庁知事室や知事公館、土屋知事の自宅(春日部市)などを家宅捜索したことを受け、決断したとみられる。
知事室の捜索は、午後4時前から午後9時55分ごろまで約6時間にわたって行われ、名刺や行動表、政治資金関連資料などを詰めた33箱の段ボール箱が運び出された。
市川容疑者と事務担当者の尾崎春美容疑者(54)は10日に逮捕され、資金管理団体「地方行政研究会」(さいたま市)や県内の建設会社数社も家宅捜索された。特捜部は、市川容疑者らが98年以降5年間で献金全体の4割にあたる約1億1300万円を裏金処理していた実態を解明するためには、同研究会代表を務める土屋知事の関連先の捜索も必要と判断したとみられる。
特捜部は今後、不正経理に知事が関与していたかどうかについて調べを進め、知事本人からも聴取するとみられる。
土屋知事は11日夜、記者団の取材に応じ「県行政の最高機関が捜索を受け、県民に申し訳ない」と陳謝していた。(毎日新聞)
[7月12日0時22分更新]
★億単位の金が動いているのだから、政治家当人が知らないでは通用しない。事案に関して何らかの同意があったのは確実だ。今後も急展開が予想される。