現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件5 > 562.html ★阿修羅♪ |
|
終わりに
筆者は多年に渡って陰謀を研究しているうちに、一つの奇妙な事実に気がついた。それ
は、重大な事件が起きるのが一年の中でも特定の日に集中しているということである。そ
してその日付が何を意味しているのか調べてみたところ、それが宗教の祝日に関係してい
ることが分かったのである。宗教の中でも特にカトリックの祝日に関係があるのだ。そこ
で『20世紀全記録』(講談社)から重要な事件が起こった日付を抜き出して、統計を取
ってみることにした。するとやはり、特定の日に事件が集中している。そしてその日付の
意味を探っているうちに、フリーメーソンが何を考えているのか、漠然とながら分かって
きたのである。では以下に、事件が特に集中している日を厳選して、その意味を明らかに
しよう。フリーメーソン・カレンダ−の初公開である。
1月 1日
新年である。そんなことは分かりきっているが、キリスト教ではこの日は、キリストが
割礼を受けた日として祝われている。キリストがユダヤの法に従ったことを記念する日な
のである。
2月 1日
聖ブリジドの祝日。大女子修道院長。450年頃フォ−ハ−ト(?)で生まれ、523
年頃キルデアで死去。アイルランドでは、「ゲ−ル人のマリア」聖ブリジドは、聖パトリ
ックに次いで崇敬されている。
この祝日から推測できることは、フリーメーソンのマリア崇拝とケルト(昔のアイルラ
ンドで信仰されていた宗教)信仰である。
2月 2日
聖マリア御潔めの祝日、聖燭節。蝋燭行列を行って1年間に使う蝋燭を祓い清めること
からこの名がある。スコットランドでは四季支払い日の一つ。
フリーメーソンの中でスコットランド人脈が占めている役割は極めて重要なのである。
フリーメーソンの中でも最も高位階な儀礼であるスコテッシュ・ライトは古式公認スコッ
トランド儀礼という意味である。
2月 8日
この日付の意味合いは、今のところまだはっきりと分かっていない。仮説であるが、孤
児院を経営したソマスキ会の創設者、聖ヒエロニムス・エミリア−ニの祝日を記念してい
るのではないかと考えている。ご存じの通りフリーメーソンは孤児と未亡人の保護者とし
て知られているからである。もちろんこれはあくまで、大衆の目を誤魔化す建前に過ぎな
いことは言うまでもない。
2月11日
日本では建国記念日だが、カトリックではアニアンのベネディクトウ スの祝日である。
ベネディクトウ スは大修道院長。750年頃生まれ、821年に死去。ラングドックのア
ニアン(コルビエル)川のそばで、聖ベネディクトウ スの会則に基づく、大規模な修道院
を設立した。西方の修道院運動に永続的な影響を及ぼした。
このことから、フリーメーソンが修道院運動と何らかの関係があることが分かる。
3月 1日
聖ダヴィドまたはデヴィの祝日。修道院長・司教。6世紀。ウェ−ルズの守護聖人。
これもやはりケルト(ウェ−ルズ)が関係している。ダヴィドという名はダヴィデを連
想させる。そういえば、デヴィ夫人という芸能人もいたなあと思い出した。
3月 3日
日本では雛祭りだが、カトリックでは聖エルレッドの祝日である。大修道院長。110
9年にヘクサムで生まれ、1167年1月12日にリヴァウルクスで死去。若い頃、スコ
ットランドのデヴィッド王に使えた。24歳の時、イングランドにおける最初のシト−会
修道院の修道院として前年に創設された、ヨ−クシャ−のリヴァウルクスの修道院に入っ
た。
このシト−会がかのテンプル騎士団の創設にかかわっているのである。
3月 4日
これも仮説である。この日は聖カジミエシュの祝日である。王子。1458年にクラク
フで生まれ、1484年にグロドノで死去。1521年に列聖。ポ−ランドとリトアニア
の守護聖人。
この日はまた、英国王チャ−ルズ2世がウィリアム・ペン(ペンシルベニア州の創設者
、クエ−カ−教徒)に、1681年3月4日に勅許状を与えた日である。ここでは詳しい
話は割愛させて頂くが、このウィリアム・ペンとクエ−カ−教徒が陰謀に深く関係してい
るのである。
4月 1日
言うまでもなく、エイプリ−ル・フ−ルである。フリーメーソンは陰謀に気づかない愚
かな大衆をあざ笑っているのだ。
5月 1日
メ−デ−(五月祭)。「スコットランドの中部ハイランドでは、『ベルテ−ン祭の祝火
』として知られている火が、そのむかし5月1日に盛大な儀式を伴って焚かれるのであっ
たが、その時に人間供犠の行なわれた形跡が極めて明白で一点の疑いもない」(金枝篇)
という。ドルイド僧団は人間を生きたまま焼き殺したのである。
5月15日
ウィットサンデ−。スコットランドでは四季支払い日の一つ。
6月 1日
聖ユスティノスの祝日。哲学者また殉教者。100年頃ナルブスで生まれ、165年頃
ロ−マで死去。ユスティノスは、古代ではシケムと呼ばれていたパレスチナの地で生まれ
たが、異教徒のギリシア人の家族に属していた。数々の哲学体系を学んだ後、彼は33歳
の頃についに、プラトン主義を経てキリスト教に到達した。
ユスティノスは二度ロ−マに滞在したが、二回目の滞在の時にキリスト教徒として告発
され、五人の他の男女と一緒に、斬首によって死刑に処せられた。
これはフリーメーソンの異教趣味と首切り好きを表している。
6月 3日
保留させて頂く。
6月 5日
聖ボニファティウスの祝日。イギリス人。宣教師また殉教者。675年頃、おそらくク
レディトンあるいはその近くで生まれ、754年か755年にフリ−スラントで死去。ド
イツの守護聖人。
732年に、教皇グレゴリウス三世は彼を大司教としたが、彼の晩年は、小ピピン王と
協力して西方ドイツの教会を改革することに忙しかった。ドックムと呼ばれた場所で、彼
とその同志たちは、フリ−スラント人の異教徒たちに襲撃され、剣にかけられてしまった
。
7月 1日
この日が非常に重要であることは分かっていたが、なかなか何の日か分からなかった。
まず間違いないだろうと判断したので、ここに紹介することにしよう。
シメオン・サルスの祝日。奇人。590年頃ホムズで死去。売春婦たちの世話をするこ
とに一身を捧げた。「狂人」(ギリシア語ではサロス)というあだ名を付けられるほど奇
妙な仕方で振る舞った。
これはフリーメーソン自身が自分たちは狂人であると認めていることを示していて、非
常に興味深い。
7月 3日
使徒トマスの祝日。キリストの復活をなかなか信じなかった。
7月17日
アレクシウスの祝日。「神の人」と呼ばれる。5世紀。カタリ派と並ぶフランスの異端
宗派ヴァルド派はアレクシウスを崇拝した。
8月 1日
ラマス、収穫(感謝)祭。スコットランドで四季支払い日の一つ。
8月 8日
聖ドミニクスの祝日。ドミニコ修道会の創設者。1170年にカラルエガで生まれ、1
221年のボロ−ニャで死去。1234年に列聖。
フランシスコ会と同様、ドミニコ会も陰謀の一端を担っているのだ。
8月15日
聖マリアの被昇天の祝日。
8月22日
天の元后聖マリアの祝日。
9月 1日
ビザンティン教会暦の初日。
9月 2日
1666年9月2日に起きたロンドン大火の記念日。するとこれはフリーメーソンによ
る放火であったことになる。
10月 1日
ユダヤ教新年祭。あるいはイスラム教の断食明けの祭り。
フリーメーソンはユダヤ教と密接な関係があるのは良いとして、イスラム教ともまた関
連があるのだ。これは暗殺教団・アサシンとの繋がりから来るのであろう。
10月12日
聖ウィルフリドの祝日。司教。634年にノ−サンブリアで生まれ、709年もしくは
710年4月24日にオンドルで死去。
聖ウィルフリドは、リンディスファ−ンの修道院で教育され、その後数年間リヨンとロ
−マで過ごした。彼は、北イングランドのケルト的な慣習に反するロ−マ教会の慣例の断
固とした支持者として戻って来て、664年のホイットビ−の会議では、主にロ−マ派の
成功をもたらした人物であった。彼はすでに、リポンの修道院を与えられていたが、まも
なくヨ−クの司教に任命された。
繰り返しになるが、フリーメーソンを理解するキ−・ワ−ドは「ケルト」である。
10月14日
ヘ−スティングズの戦いの記念日。1066年10月14日、ノルマンディ−公ウィリ
アム配下のノルマン人が、ハロルド2世配下のサクソン人を破った。ユダヤとフリーメー
ソンはアングロサクソンが大嫌いなのである。むしろ黒人の方が好きなのである。
10月21日
聖ウルスラの祝日。処女殉教者。300年頃ケルンでフン族のため11000人の処女
と共に殉教したというイギリスの伝説的王女。
11月 2日
万霊節。万聖節(11月1日)の翌日で、すべての逝去信徒を記念する日。
11月15日
聖アルベルトウ ス・マグヌスの祝日。神学者。1206年にシュヴァ−ベンで生まれ、
1280年にケルンで死去。1931年に列聖。ドミニコ会のアルベルトウ ス・マグヌス
はその博識の故をもって普遍博士と呼ばれていたが、また魔術の達人とも見られていた。
11月20日
聖エドマンドの祝日。王また殉教者。841年に生まれ、869年に死去。東アングル
族の王。869年に、デ−ン人の大軍がノ−フォ−クのセトフォ−ドの地域を占領したの
で、エドマンドは彼らに対抗するために自分の軍隊を率いていった。ところがイングラン
ド人は敗北し、エドマンドはおそらく捕虜とされた後に殺されたのである。
フリーメーソンはアングロサクソン人がデンマ−クのデ−ン人に殺されたことを喜んで
いるのである。
12月 1日
聖エドムンド・キャンピオンの祝日。イギリス国教会の司教。後にカトリックに改宗。
当時、イギリスの女王エリザベス1世は、教会の頭は女王であるという法律を定め、イギ
リスの教会をカトリックから分離させていた。逮捕されたエドムンドは、「女王を国の頭
として認めるが、教会の頭は女王ではなく、ロ−マの教皇である」と答弁した。
結局、死刑の判決が言いわたされ、彼は、街の中を引きずられながら刑場に行き、絞首
刑となったが、まだ息のあるうちに内蔵を取り出すという、残酷な殺され方で殉教した。
実にイギリス国教会こそ、フリーメーソンの牙城の一つなのである。
12月 2日
保留させて頂く。
12月10日
イスラム教の犠牲祭。羊が生贄として殺される。
これはフリーメーソンのスケ−プ・ゴ−ト儀式を象徴している。
12月12日
聖フィニアンの祝日。修道院長・司教。549年頃死去。フィニアンは、聖パトリック
以後の時代におけるアイルランドの聖人たちの中で傑出した存在であり、その国でのより
厳格な意味における修道院運動の伝承上の創始者である。高名な聖コルンバも彼の弟子で
あった。
また、ケルト(アイルランド)である。
12月14日
十字架の聖ヨハネ司祭・教会博士(1542〜1591)。跣足カルメル会の創設者。
「神秘理論博士」と呼ばれる。
さて以上の他にも、出現頻度は少ないが筆者が特に重要であると判断した祝日を選んで
ご紹介しよう。
1月17日 大修道院長アントニウスの祝日
1月26日 聖テモテと聖テトス司教の祝日
2月20日 ハセルベリ−の聖ウルリクの祝日
2月21日 聖ペトルス・ダミアヌスの祝日
2月22日 聖ペトロ使徒座
2月28日 ウ−スタ−の聖オズワルドの祝日
3月15日 ジュリアス・シ−ザ−暗殺の日
3月18日 殉教者聖エドワ−ドの祝日
3月30日 保留
3月31日 保留
4月 8日 釈迦の誕生日
4月20日 保留
4月24日 聖エグバ−トの祝日
4月25日 福音記者聖マルコの祝日
4月28日 保留
5月 5日 ナポレオンの死んだ日
5月10日 保留
5月25日 聖ベダの祝日
6月10日 保留
6月14日 エリシャの祝日
6月21日 夏至
6月24日 洗礼者ヨハネの祝日
6月28日 保留
6月29日 使徒聖ペテロと使徒聖パウロの祝日
7月20日 エリヤの祝日
7月25日 大ヤコブの祝日
7月27日 リンカ−ンの聖ヒュ−の祝日
8月12日 栄光の12日、雷鳥猟の解禁の日
8月17日 ママスの祝日
9月 8日 聖マリアの誕生
9月 9日 聖ペトロ・クラベ−ルの祝日
9月26日 聖コスマスと聖ダミアノスの祝日
10月10日 ヨム・キプ−ル(ユダヤ教の祭日)
10月11日 ゾロアスタ−の命日
10月17日 保留
10月31日 ハロウィ−ン
11月 1日 万聖節
11月 3日 聖マラキの祝日
11月 9日 ラテラン教会の献堂
11月10日 大レオの祝日
11月11日 聖マルタン祭、スコットランドでは四季支払い日の一つ。
11月22日 聖セシリアの祝日
11月30日 聖アンデレの祝日
12月 8日 無原罪の聖マリア
ではこのフリーメーソン・カレンダ−から類推できることを、以下に列挙してみよう。
まず、彼らはカトリックをあざ笑っているということが挙げられる。カトリックの祝日を
その反対の意味に解しているのである。例えば、聖人が殉教した日を喜ぶとかである。ま
あ、カトリック側にとっても聖人の殉教はカトリック普及のために利用できるので、喜ば
しいことなのかも知れないが。
次に、彼らはケルトの宗教・ドルイド教を信仰しているということがある。アングロサ
クソンよりはケルトなのである。
そして最後にフリーメーソンの祝日に、スコットランド、ユダヤ、イスラムが関係して
くるということ。
以上少々長くなった。しかし陰謀を探るにはこんな迂遠な方法しかないのである。何故
なら、世間に氾濫している情報は信用できないからである。読者の皆さんもこのカレンダ
−を活用して陰謀研究に役立たせて欲しい。
さて、本文中における謎々にまだお答えしていなかったので、最後にその回答を提示し
て終わりとしたい。その謎とは坂本弁護士一家殺害事件に関するものである。何故、ドア
の鍵か開いていたか、開いていなかったかが、捜査の焦点とされマスコミが騒々しくこの
問題を取り上げるようになったのだろうか。それは実に「鍵」という「キ−」・ワ−ドに
答えが潜んでいたのである。
「ミトラ(キリスト教以前の異教の神)にしろ、ギリシアおよび小アジアのデュオニュ
−ソス(バッカス)にしろ、『神の子』の誕生日は12月25日である。
十字架に掛けられたミトラは、3月25日に復活した。イ−スタ−の日だ。ミトラ教の
儀式は、山羊や蟹の装飾を施された洞窟の中で行われていた。山羊は冬至、蟹は夏至を象
徴する。
ライオンはフリーメーソンのシンボルとして多用されているが、その立て髪は太陽を象
徴している。
自由の女神の冠も太陽の象徴である。
ミトラは天国への鍵を持っていたという。
バビロニア神秘主義の高位階者の名がペテロだった。
使徒ペテロが天国への鍵を持っているというのは、これらに由来するものである。
ミトラ教の儀式に参加する者は、パンをミトラ神の肉として食べ、ワインをミトラ神の
血として飲んだという。
キリスト教は、それ自体、自らが禁じた異教的太陽崇拝そのものなのだ。
教皇を中心とするキリスト教会上層部は、この事実を意図的に隠し続けてきた。
現在のヴァチカンは、ペルシアからロ−マ帝国内に広がったミトラ教の聖地だった。
ロ−マ教会を中心とするキリスト教は、ペルシア−ロ−マ帝国の太陽神ミトラ(ニムロ
デ)をその基礎としているのだ」(デ−ヴィッド・イク著『大いなる秘密』より)
坂本弁護士一家殺害の秘密を暴くドアの「鍵」は、太陽崇拝の秘密結社フリーメーソン
が持っているのであろう。彼らが何故蟹を食べながら坂本弁護士を埋める穴を掘って、食
べ終えた蟹の殻を一緒に埋めたのか、これで分かるというものだ。蟹は夏至(太陽)を象
徴しているからである。占星術で太陽が蟹座に入るのは、夏至(6月21日)からである
。
「イエスがイ−スタ−の頃に十字架に掛けられ3日後に復活したというのは、春分を示
している。
この頃に太陽は白羊宮に入る事になるが、黙示録の子羊は、これを象徴している。
紀元前2千2百年、メルキゼデクの神官団は羊の毛(皮)のエプロンを使い始めた。
これは現代のフリーメーソンにまで続いている。
これらはすべて、光が闇に打ち勝つ春分の日(太陽は牡羊座に入っている)を象徴する
ものである」(前著)
しかしながら一言いわせてもらえば、光が漆黒の闇に打ち負かされてしまったのが、現
代のフリーメーソンなのである。
2000年9月8日 著者記す
参・考・文・献・
『King Kill 33』 JAMES SHELBY DOWNARD著
Independent History and Research
『世界秘密結社』 ネスタ・H・ウェブスタ−著 東興書院
『魔術的ルネサンス』 フランセス・イエイツ著 晶文社
『占星術の世界』 山内雅夫著 中公文庫
『Revisionist History No.4』
Independent History and Research
『自白の研究』 浜田寿美男著 三一書房
『冤罪はこうして作られる』 小田中とし樹著 講談社現代新書
『明治・大正・昭和 事件・犯罪大事典』 東京法経学院出版
『現代殺人事件史』 福田洋著 河出書房新社
『聖人事典』 三公社
『悪魔が日本を嘲笑っている』 有賀裕二著 第一企画出版