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十二歳の中学一年生からの事情聴取―。長崎市の幼稚園児、種元駿(しゅん)ちゃん(4つ)誘拐殺人事件は九日、長崎県警の捜査本部がこの男子生徒から事情を聴き始めたことで、真相解明に向け大きく動き出した。駿ちゃんの衣服を脱がせ、駐車場ビルから突き落とす。そんな凶行にこの生徒が関与していたのか。沖縄県北谷町をはじめ相次ぐ少年犯罪。中学生が事件にかかわった疑いが強まったことに、地域や教育現場は重苦しい雰囲気に包まれた。
■学校・市教委
「ショックを受けています」。男子生徒が通う中学校の教頭は、同校で落ち着かない様子で語った。学校側が聴取の連絡を受けたのは、生徒の同級生から。学校近くで、捜査員がこの同級生と一緒にいた生徒を車に乗せて連れていったという。
正門には「生徒たちも不安に思い、動揺しておりますので、インタビューは固くお断りします」との張り紙。教頭は「事実関係が分からないので、コメントのしようがない」と繰り返した。
同市桜町の同市教育委員会も、職員が学校教育部長室に慌ただしく出入りし、情報収集などの対応に追われた。松尾孝一学校教育課長は「生徒が通う中学の校長から連絡があり驚いている。警察発表があれば教育長が何らかの表明をすることになるだろう」と話した。
■保護者ら
四月に幼児が連れ去られるなどの類似事件が発生した同市北部の商業施設周辺。近くの女性会社員は「中学生が事件を起こしたというのなら、何を信じていいのか。この生徒の心の内を解明してほしい」と不安な表情。別の女性(70)は「中学生がなぜ…。想像もできず悲しい」と涙を浮かべた。
一方、聴取を受けている生徒と同じ中学に通う子どもを持つ母親(54)は「自分の子どもと重ね合わせてしまい、理解できない。学校や警察、地域が協力することで、非情な事件を未然に防ぐことはできなかったのか」と唇をかんだ。
■遺 族
駿ちゃんの父親の毅さん(30)の長崎県佐世保市の実家は、すべてのカーテンが閉め切られ、静まり返っていた。玄関口に姿を出した親族の男性は「まだ(中学生が容疑者だと)はっきりしているわけではない。今は(取材は)勘弁してほしい」と語り、ドアを閉めた。(西日本新聞)
[7月9日14時30分更新]