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福岡市東区馬出(まいだし)四丁目の衣料品販売業松本真二郎さん(41)一家殺害事件で、松本さんが二十日午前一時二十分ごろ、知人と携帯電話で会話した際は普段通りの様子だったことが、関係者の話で分かった。松本さんは運転中の車内から自ら電話しており「もう家に着く」として、いったん電話を切ったという。その後電話はなく、自宅の玄関マットもなくなっていることから、福岡県警捜査本部は、松本さんが帰宅直後、玄関付近で襲われた疑いもあるとみている。
関係者によると、松本さんが会話したのは東京在住の知人で、松本さんから電話をかけた。二人は頻繁に連絡を取り合う親しい関係で、この日は、お互いの近況について四、五分間話した。松本さんは外出していたとみられ「もう家に着く。車を(自宅の車庫に)入れてからかけ直す」と言って切れたという。
松本さんはいつもと変わらない様子で、トラブルが差し迫っているような雰囲気はなかった。約束の電話はなかったが、深夜の時間帯のため、知人は不審に思わなかったという。駐車場は自宅玄関のすぐそば。室内には少なくとも三種類の土足の靴跡があり、物色された跡はなかったが、玄関に敷かれていたマットがなくなっていた。
松本さんは遺体で発見された際、普段着だったことから、捜査本部は、犯人グループが、松本さんの帰宅を見計らって一家を襲ったか、先に二階で寝ていた子ども二人や、妻千加さん(40)を襲撃した後、玄関付近で待ち伏せしていた疑いがあるとみて捜査。何らかの痕跡が残ったマットを持ち去った可能性もあるとみて、この夜の松本さんの行動について調べている。
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/morning_news001.html