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福岡市の一家4人殺害事件で、被害者に付けられた手錠などを同市東区の量販店で購入した男は、防犯ビデオに素顔で映っていたことが分かった。年配者とみられ、福岡県警捜査本部が男の特定を急いでいる。
量販店は被害者の同市東区馬出(まいだし)4、衣料品販売業、松本真二郎さん(41)宅から北約1キロの国道3号沿いにあり、店内には売り場やレジ付近などに複数の防犯カメラがある。男は一家4人の死亡推定時刻以前に、手錠4個と重りとして付けられた鉄アレイ(ダンベル)2個を同時に購入し、この際、素顔が分かる角度でカメラに映り、映像が残っていた。年配者とみられるが、松本さん周辺で似た人物は見つかっていない模様だ。
24日に約40キロ離れた福岡県久留米市内の駐車場で発見された松本さんの車は、鍵がかけられ、室内やトランクで血痕などの目立った痕跡は確認されなかったという。
(2003年6月25日毎日新聞夕刊から)