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http://www.kahoku.co.jp/news/2003/08/20030822t73016.htm
日本地震工学会、土木学会など5学会共催の「宮城県連続地震・三陸南地震」の調査報告会が21日、東京・四谷の土木学会会館であった。大学の研究者ら130人が参加。地震のメカニズムなどについて担当者が報告した。
東大地震研究所の松沢暢・助教授は、1990年代後半以降、今年7月の宮城県連続地震、5月の三陸南地震を含め、マグニチュード(M)5.5以上の地震が宮城県沖地震の震源域周辺で頻発していると説明。「78年の宮城県沖地震の時と状況が似ている」と関連性を指摘した。
しかし、次の宮城県沖地震を引き起こす可能性については、太平洋プレート表面を動かそうとする応力が小さいことを理由に、「発生を1年早める程度の影響しか与えないだろう」との見方を示した。
宮城県連続地震の原因として、「旭山撓曲(とうきょく)」(宮城県河南町―鳴瀬町、約10キロ)の活動と関連付ける説や、撓曲下の二つの断層が動いた説など学説が割れていることについては「未解決のテーマ。構造探査を進めて解明したい」と語った。
JR東日本・建設工事部の津吉毅課長は、5月の三陸南地震で、岩手県内の東北新幹線の橋脚23本にコンクリートがはく落するなどの損傷が出たことに対する社内調査結果を報告。損傷は高架橋の両端部の橋脚だけに集中していたことを明らかにした。一つの高架橋は8―12本の橋脚から成る。中間部分は橋脚と高架橋が一体で造られているが、両端部は高架橋同士をつなぐ橋げたを乗せるラーメン構造になっていた。
両端部の橋脚の長さは、橋げたとの接合部が下に張り出している分、中間部の橋脚より1メートル短い。両端部の上部で斜めにひび割れが入っていたことから、「走行方向から見て直角の東西の揺れを受け、短い両端部に負荷がかかった」と説明した。
2003年08月21日木曜日