![]() |
|
住基ネット本格運用始まる 一斉にカード申請受け付け
http://www.asahi.com/politics/update/0825/005.htm
住基ネット2次稼働初日に、文京区役所を視察に訪れ住民票を受け取る片
山総務相=25日午前、東京都文京区で
政府が電子政府・電子自治体の基盤と位置づける住民基本台帳ネットワ
ーク(住基ネット)が25日、2次稼働して本格運用が始まった。集積回
路(IC)が付いた住基カードなどを提示すれば、住んでいない市区町村
でも住民票の写しが受け取れるほか、自治体の独自サービスも受けられる
ようになる。この日は不参加の一部自治体を除く全国の市区町村でカード
の申請受け付けがスタート。東京都世田谷区など即日交付する自治体もあ
る。
午前9時の利用開始直後には、住民票の写しの広域発行のため全国の自
治体からネットワークへの接続が集中して回線が飽和状態になり、東京に
ある地方自治情報センター(総務省の外郭団体)のサーバーが一時、使え
なくなった。総務省は「予想を超える負荷がかかった」として、全国サー
バーと同じ情報を流している都道府県のサーバーにも接続してもらうよう、
都道府県を通じて各自治体に指示した。
住基カードは大半の自治体が500円で発行。作製を外部に委託してい
る自治体では交付に3週間前後かかる。政府は本人確認の電子証明書を役
所でカードに入力すれば、戸籍抄本の取得や、婚姻・離婚届、所得税の確
定申告、特許や雇用保険の申請、健康保険・厚生年金の届け出などをイン
ターネットでできるようにする方針。今年度中の実施をめざすが、来年度
以降にずれ込むサービスもありそうだ。
また、自動車登録、車庫証明、不動産登記など業者や専門家に手数料を
支払って手続きをするのが普通だった申請も、将来オンライン化される予
定。総務省は「実施されれば利用者のメリットは大きい」としている。
福島県矢祭町と東京都国立市は、住所や生年月日などの個人情報漏洩
(ろうえい)への不安などを理由に住基ネットへの参加を拒否している。
東京都杉並区も希望者だけ参加を認める「選択制」が総務省に認められず、
不参加のままだ。 (08/25 11:51)