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(回答先: 危機管理、バックアップパソコン等冗長性確保の重要性と古いパソコン。 投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 8 月 16 日 00:17:36)
安さや性能向上後押し、中古PC市場がジワリ拡大(読売新聞)
http://newsflash.nifty.com/news/tk/tk__yomiuri_20030817i512.htm
中古パソコンの市場が広がっている。買い替えや2台目、3台目として、
安い中古品を買う人が増えているためだ。大手量販店や大手電機メーカー
などの参入も相次いでおり、パソコンの中古市場は一段と拡大が見込まれ
ている。
■急成長■
中古パソコンの魅力は低価格だ。発売後1年程度しかたっていない比較
的新しい機種なら発売時の市場価格の3、4割引きで買える。2、3年前
に20万円以上した機種が、安ければ4分の1程度の5、6万円で買える
場合もある。
民間調査会社のミック経済研究所(東京都港区)によると、中古パソコ
ンの年間販売台数は、2001年度に83万1000台だったが、200
5年度には約1・7倍の139万台に増加する見通しだ。新品パソコンの
出荷台数に対する規模も2001年度の6・9%から2005年度には9
・9%に達するとの予測もある。
■参入■
新品パソコン出荷で国内最大手のNECは7月から、個人を対象に、同
社製パソコンの買い取りを始めた。新品の購入を条件としない中古の買い
取りは国内メーカーでは初めてという。日本IBMも市場の拡大をにらみ、
7月から、同社製の中古パソコンにつける独自のブランド「IBMリフレ
ッシュPC」を創設した。
中古パソコン販売の大手、ソフマップは、現在の53店舗を2006年
2月までに70―100店増やし、中古パソコンの年間売上高を250億
円から500億円に倍増させる計画だ。
■背景■
市場が拡大しているのは、パソコンの世帯普及率が6割を超え、パソコ
ンを使いこなす人が増え、必要な機能と不要な機能を選別するようになっ
たためだ。
初心者が多く、「何が必要かわからず、とりあえず何でもできる最新型」
を買い求める時代から、経験者が増え、「インターネットや文書作成だけ
できればいい。最新機種は不要」と機能を選ぶ時代に入ったことが影響し
ているとも言われる。
パソコンの性能の向上も大きな要因だ。以前は発売から2、3年たつと、
ソフトやインターネットの発展などについていけず、使い物にならないか、
動作が遅くなるなどの問題があった。しかし、今では2、3年前の機種で
も、多くのソフトが不自由なく使用できるまでに基本性能が向上した。
■追い風■
資源有効利用促進法の改正で、10月1日から家庭で使われていたパソ
コンのメーカー回収が義務化されることも中古市場拡大への追い風になる
と見られている。
パソコン利用者は9月30日以前に購入したパソコンを廃棄する際に、
数千円の回収費用をメーカーに支払わなければならない。「お金を取られ
るより、売った方が得」と考え、廃棄しようと思っていたパソコンを売る
ユーザーが増えることも予想される。
メーカーにとっては中古市場が新品の市場に打撃を与えかねないとの懸
念もあるが、「新品は最先端の高機能、中古はインターネットなど限定的
な用途が中心で重複はあまりない」(NEC)との見方もある。
中古市場は新品市場の1割の規模に育っており、「メーカーにとっては
無視できない」(ミック経済研究所の樋口一則主任研究員)存在に成長し
ている。
◆資源有効利用促進法=大量廃棄社会から、資源を再利用する循環型社
会への転換を目指して2001年4月に施行された。家庭用パソコンの回
収は国内メーカー21社と日本郵政公社が連携し、利用者が全国2万か所
の郵便局に持ち込むか、郵便局に引き取りに来てもらって行う。
[読売新聞社:2003年08月17日 23時50分]