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MSブラストに百台感染、住基ネット接続停止 世田谷区
http://www.asahi.com/national/update/0814/028.html
コンピューターウイルス「MSブラスト」に庁内の端末が感染したため、
東京都世田谷区が、テストのために止めていた住民基本台帳ネットワーク
(住基ネット)の接続停止を延長していることが14日わかった。調査の
結果、住基ネット側への感染はなかったことが確認され、区は週明けにも
運用を再開する。
区の説明では、25日から始まる住基ネットの2次稼働に向け、8日か
ら庁内テストのために都との接続を止めていた。テスト最終日の12日夕、
住基ネットとは別の庁内LAN(構内情報通信網)端末約2200台のう
ち約100台でウイルス感染が見つかった。
庁内LANと住基ネットの主コンピューターの間に、不正接続から守る
「ファイアーウオール」と呼ぶ装置があるため住基ネット側への感染の恐
れはないとしつつも、念のため停止の延長を決めた。テスト期間中から通
算して、約3000人のデータを都に送信できずにいるという。
庁内LANはインターネットとつないでなく、感染は、外部から持ち込
んだフロッピーディスクなどによると考えられるという。区情報政策課は
「ウイルス感染に気づいた時点で、MSブラストについての詳しい情報が
なかった。感染が速く、今までのと違うという危機感があった。過剰反応
だったかも知れないが、区民の個人情報が万が一にも侵されたらいけない
と、停止の延長を判断した」と話している。
名古屋市によると、このウイルスは、同市の庁内LANの端末24台に
も感染した。
総務省によると、同ウイルスに絡んで住基ネットを一時停止した市町村
は全国で世田谷区だけだった。住基ネットのコンピューターの電源が落と
されると、わかる仕組みになっているという。同省市町村課は「ファイア
ーウオールで、今回のウイルスが攻撃する経路は元々閉じられていたので、
住基ネットのサーバーそのものが感染することは世田谷区も含めてありえ
ない」と話している。
(08/14 22:31)