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(回答先: 引用文についてのお詫び 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 8 月 14 日 01:09:52)
先に紹介した『マネー:なぜ人はおカネに魅入られるのか』ベルナルド リエター (著)を読み進むに従って、この本を阿修羅の
女性に読んでいただいた印象を伺いたい想いが強く起こります。
この板では、女性かな…と想われる感受性の方とも数人お話ししたようなのですが、特にそれを語っていない方にも読んでみて
いただきたい想いが強い。著者リエター氏はこのような書籍が今までに書かれていない事に基づいて、経済学史の中でも初め
ての試行として2000年に刊行したようです。
すると、今まで膨大に本を読まれた方も、これからの方も、同じ起点に立って読んでゆける。しかも、私のそう多くはないと想わ
れる読書量の中で、このような「立論」の本には出合わなかったので、まったく「処女地」(笑)のような領野と想われます。
処女地なんて、どなたかから批判されそうな表現をしましたけれど、その核心はもとより深く豊かです。能産的で豊かでなけれ
ば贈与なんて出来ませんから…。
私はリエター氏がユング心理学の「型枠」を持ち込む事に抵抗感はあるのですが、本の第二章の題名は「始めに偉大なる母性
ありき」と、以前結構批判を下さったかたから再度批判を頂きそうな表現です。読みたいような誘惑になっていますか?
さて、なぜユング心理学の「型枠」を使うことに批判的かというと、それが語られ表現されるべき物事の、神話的な深き謎を隠蔽
するからなんです。それが何かは各々の方が直接読み込む中で自らつかんで頂けるとよろしきかと想います。図像多し!
地域通貨、エコ・マネーに関心のある方はぜひ読んでいただきたいと想います。
試論である共同的資本主義のなかに現在欠けていながら必須の価値軸も考えさせてくれます。