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近未来日本への審判:寄生者の精神分析を添えて
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/491.html
投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 7 月 26 日 17:31:25:xnvpUXgHxuDw6

    近未来日本への審判:寄生者の精神分析を添えて

    少し暇ができたので、近未来について若干踏み込んで推測しておくことにしました。

    今回は、審判内容を推測するための補助線を引いておきます。

    今回は、社会経済長期循環仮説を縦軸とし、大日本帝国−ナチスドイツ戦後処理の比較を横軸とし、織物を編んでみました。 織物に現れる模様は国際金融資本(本投稿では寄生者と呼ぶ)の精神を表しているようです(以前の投稿と重複がありますが、初めての方もおられるでしょうから勘弁してね)。

    
    (大日本帝国が踏んだ虎の尾をドイツと比較する)

    第一次−第二次世界大戦を社会経済構造の立場から大局的に見ると、(1)植民地の独立開放、(2)日独などの産業主義的勢力の組み入れが根本的です。
         
    このカタストロフィーは、
    (1)’ 植民地経営(中心的利潤源)が儲からなくなり、
    (2)’ 近代産業主義勢力(異質勢力)が勃興してきたという二つの問題に対する、世界経済支配層の回答でした。

    (1)’は、植民地の独立開放と、金融植民地下によって「解決」されました。
    
    (2)’については、大日本帝国とナチスドイツが英米の軍門に下って終わったわけですが、実は両者には本質的な異質性があると思います。

     日本は、第一次世界大戦後の恐慌期において、国内の過剰生産力によって生み出された過剰商品のマーケットをアジアに構築しようと試みました。  このとき、欧米(高利貸し)利権を排除しました。

    日本にしてみれば、欧米列強のやってきたことをまねたつもりだったんでしょうが、結果的に欧米植民地とは違う世界を作りそうになりました。 アジア地域内で利益が循環するようなシステムを構築しそうになったわけです。

     このような「独立」指向が寄生者の怒りを買いました。  これが国際連盟脱退−太平洋戦争へとつながっていきます。

     寄生者は、大日本帝国を焦土化した後、洗脳−武装解除憲法−安保体制を施行しました。
      しかし、戦後の経過は、ドイツとは異なっています。

      ドイツの事情は以下のご投稿が詳しいですので借用させて頂きます。

参考(「原理論」に対するレスです
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/789.html 投稿者 あっしら)

      ドイツ国民には国家社会主義的団結を選択する遺伝子があるように見えます。  この路線をとられると早期に復興し、寄生者の制御を離れてしまいます。  このような復興を予防する「ワクチン」として投与されたのがナチスドイツです。 アドルフ・ヒトラーは最初から紐付きでした。 推測ですが、「国際商人」クルップ家の「光の間」に招き入れられたときに彼の政権成立が約束されたのですが、「光の間」はニューヨークにつながっていたのでしょう。

      ワクチンが効いたため、ドイツ国民は盛大に発熱した後、意気消沈段階に入りました。  寄生者は、この経過を見届け、ドイツに普通の国家として振る舞うことを許可しました。
      ドイツの戦後処理は終結したのです。
    
     寄生者側は、ドイツの歴史プロセスは計量していたようです。
     しかし、大日本帝国の歴史プロセスは、おそらく予想を超えてしまっていたはずです。
     英米資本を排除したままで、朝鮮満州等に世界最新鋭の社会インフラと生産設備とを構築した(生産設備は後発ほど高度化する)ことによって、国際金融資本の軛を離れる可能性が出てきたわけです。 しかも、このプロセスはヒトラーのようなワクチンプロセスではありません。
     
     これが本格稼働をはじめ、工業産品が欧米に向けて船積みされるようになれば、大日本帝国に対して欧米列強が莫大な貿易赤字を計上する可能性もあったのではないかな。
     これは寄生者から見たとき「悪性腫瘍」そのものに見えたと考えます。

     ナチスドイツはワクチン投与による「発病」だが、大日本帝国は(まだ小さいとはいえ)本格的な悪性腫瘍に「見えた」という根本的相違があります。

     日本は第二次世界大戦で敗北し、価値観の転換を遂げました。
     そして、武装解除憲法−独立−安保体制によって戦後処理を終えたと信じられています。

     寄生者側から見たとき、日本の処分はまだ終わっていないのです。  日本は檻に入った未決囚です。

     寄生者から見て、日本の戦後処理の終了には、以下の条件が必要です。
      1.  二度と檻から出ないようにすること
      2.  十分な懲罰を与えること

      第二次大戦後、日本は一時、高利貸しの檻から出てしまいました。 1975〜85年がその時期にあたります。  
      寄生者は、これを許していません。  従って、1、2の条件は未だ満足されていないわけです。
      

      (長期社会経済循環のボトム到来)

      再びカタストロフィーの時期がめぐってきたように見えてなりません。
      今回の世界的混乱の中で、日本国の処分が実行されるものと考えています。

      この点で、近未来における「日本国憲法の改正」が重要な指標となります。 この改正の方向を見れば、日本国の処分内容はほぼ見当がつくかなと思っています。

      
     (寄生者の精神を分析する)
 
      自らの拠出資本によってコントロールされない資本の増殖を悪性腫瘍と見る精神。 それは寄生の本質に根ざすものであり、変わりません。
      
      1975〜1985年の日本国が大変儲かっていたころも、同じ悪性腫瘍膨張の恐怖を感じていたのではないかと思われます。
      
      腫瘍を「コントロール」できないという恐怖は、根の深いものです。 日本国への審判は、この点からかなり冷徹なものとなると考えざるを得ません。

      次回は、審判内容を、以上の補助線上で、もう少し具体的に推測してみましょう。  
     

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