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(回答先: Re: 国交も無い北朝鮮の万景峰号が日本の港に寄港できる法的根拠は? 投稿者 素朴な疑問 日時 2003 年 9 月 09 日 21:35:13)
詰まるところ、拉致問題の解決を含む北朝鮮との関係性をどうしたいのかという問題に帰着すると思っています。
ことさら友好は求めないが歴史的経緯もあり厳然として存在し軍事力を強化している北朝鮮との外交を確立し諸問題を交渉を通じて解決する道を探るのか、拉致問題は棚上げになっても関係は持たないようにするのか、“危険で敵対的な隣国”の存在を容認せず体制崩壊に動くのかといった選択肢が考えられますが、日本政府は、昨年9月17日の日朝ピョンヤン宣言で最初の選択肢を選んでいます。
(日朝ピョンヤン宣言を正当な理屈を付けて破棄することも可能ですが、そのような選択はしていません)
私も、他の二つが政治主義的欲求の充足につながることはあっても益になることはなく(それどころか難民問題などで損失につながる)という判断から最初の選択肢を採ります。「某猿の統治する国」についても同じです。
日本政府は、ポートステートコントロールの適用や税関検査の厳格化で国民の反北朝鮮感情を緩和する策を採りつつ、北朝鮮への政治的配慮で万景峰号の往来を認めたと思っています。
(前回の寄港で不備を指摘した設備機器で北朝鮮がすぐに入手できないものは、日本政府が手配をしてやったんだろうなと思っているくらいです)
※ 感情的に納得できないのは、一昨年末の不審船撃沈で20数名の北朝鮮人を殺したことになっているのに、それに対する反応が日本でほとんど見られないことです。
拉致問題に対する反応と較べたとき、日本人はどうなってしまったんだろうと嘆息せざるを得ません。
ちなみに、あの不審船は、犯罪に手を染めている中国人の所有物で殺された20数名は中国人(多くは密航者かな)だと思っています。
あの不審船が北朝鮮船籍であれば、北朝鮮が小泉首相を招き日朝ピョンヤン宣言に署名することはなかったでしょうね。
あの不審船が北朝鮮船籍だと信じている人には、北朝鮮は国家の尊厳や面子よりもお金に執着する軟弱で海賊的殺戮も容認する物分りがいい国家なんでしょうかと問いたいと思っています。