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(回答先: Re: アル・ジャズィーラ放送が誘導しようとするものは何か? 投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 9 月 06 日 01:50:37)
無花果さん ぶち熟女さん こんにちは、
フセイン崩壊後あたりから、アルジャジーラをあまり見なくなったはまちです。ぶち熟女さんの投稿されたとおり、9.11以後、ウサマ・ビンラディンのメッセージを流すなど、英米の手助けをしているとしか思えないようなコンビのよさでした。このへんで、かなり私も、疑いを持ってみるようになりました。その上、9.11以後1ヶ月ぐらいあとで、アルジャジーラは、衛星受信をデジタル受信でしかできないようにしてしまいました。我が家も、それにあわせて、アナログチューナーをあきらめ、デジタルを購入、新たになった?アルジャジーラをみるようになりました。ところが、CMが一挙に増えているではありませんか!!シェル石油、LG(家電製品)、KIA(自動車)、Mediatec?(これは、どこのなんの会社で、なんの宣伝か、よくわからない)が、おもなものでした。たしか、その2月に、MBCが、アルアラビーヤで、再出発しました。MBC時代は、イスラムで、禁止されている占い番組があったり、メロドラマがあったりで、報道専門番組でありませんでしたが、アルアラビーヤは、アルジャジーラと同様、報道専門でした。当初、アルジャジーラのコピーにしか見えませんでした。ファイサル氏司会の討論、日曜日のワシントンとの生中継討論などある分、アルジャジーラのほうが、中身が濃いとおもっていました。また、取材の速さでも、アルアラビーヤは劣っていたと思います。モスクワの劇場占領事件では、BBCとアルジャジーラが、あきらかに、情報収集力がありました。
無花果さんのおっしゃるような指摘は、911の後、視聴者からかなりあったらしく、私は、見ていませんが、アルジャジーラが、これについて、討論をおこない、疑惑を晴らしたことになっているそうです。
フセイン崩壊報道においては、アルジャジーラ、アルアラビーヤ、アブダビの3局がそれぞれの角度で報道をおこない、ふだん、遅れをとっているアブダビも中々他の2局で、みれない映像を特に、バスラから報道していた記憶があります。ただし、先日の、ハマスの精神的指導者といわれているアハメッド・ヤシーン氏への攻撃は、生中継で、アブダビを除く2局が流していましたが、映像は、同じでした。ファレスタインのニュースは敏感に報道するアルマナール(レバノンのヒズボッラーが提供している)は、この事件の時に、子供向け番組、アブダビは、動物ドキュメントものを流していました。
現在、アルジャジーラは、シェル石油のCMをしていないようです。それ以外のCMもみかけません。少なくとも、アルジャジーラを1-2時間つけっぱなしをして、CMが一度もでてこない。というレベルの繰り返しでなので、CMをしていないとは、断定できません。
また、パレスチナ報道において、アルジャジーラの記者がイスラエル当局から報道の許可を得ているという件ですが、ガザと、アル・クドス(アルコッツっと本当は、聞こえるけど、アラビア語で表記するとクドス)からの報道は、フリーランスの方だと思います。当然、複数おられるので、どこまでかわかりませんが、アル・クドスから生中継ででてくるセミロングの女性は、多分、イスラエルパスポートを持っているファレスティーナ人で、フリーランスだと聞いています。
ついでに、先週、スペイン当局がアルジャジーラの記者(こっちは、専属)をアルカイーダのメンバーとして、拘束しました。スペインで、当局に釈放を求めるデモが展開されています。
911以前のアルジャジーラについて紹介させてください。
1998年から2000年にかけて、相次いで、アラブの各国の首脳が死んで、その息子に地位が譲られるという転換がありました。いずれも、独裁政権の国で起きた話で、独裁政権を息子に引き続けさせるために、各国、非常に、あぶない(クーデターが起こるという意味)不安定な状況がありました。当然、それぞれ、国内の報道は、喪に服すという意味で、クルアンの朗読しか流れないし、商店は、閉まるし、国内が、今、どうなっているのか、全くわからない時期がありました。つまり、街頭では、やらせの追悼デモが練り返し、高級車などが、駐車されているものなら、これらのデモから襲撃を受けるし(襲撃を受ける理由はわからない、高級車=喪に服していない、欧米とつるんでいる?)、スーク(市場)がたたない。というわけで、どの家庭も、家にひっそり静まるしかないのです。こういうとき、役に立ったというか、導いてもらうと表現するのが正しいのか、アルジャジーラが自分の国で何が起きているか、教えてくれるわけです。おそらく、そこで、うそでもいいから、クーデターが起きている、と表現しまくったら、それこそ、本当に、クーデターが発生しても、不思議でなかったと思います。アラブの民衆蜂起というのが、イスラムにもとづいていると仮定すると、組織なき蜂起というのが、十分できる可能だからです。結局、いずれの国(シリア、ヨルダン、モロッコ)も、平穏に独裁政権が、息子に受け継がれましたが。当然、これらの国によって、アルジャジーラが、名誉毀損などで、カタルとの外交問題に発展することもよくあります。
たしか、アルジャジーラは1998年ごろから放送を開始したと思います。当時、討論する材料がいくらでもあったので、ナチによるホロコーストから、太平洋戦線、フリーメーソン、死海文書など、そして、アラブ各国の汚職問題をドキュメントにして報道し、討論を提供してくれていました。ファイサル氏の突込みがうまく、討論に参加したものの、逃げ切れない各国の独裁政権の首脳陣がいたりして、気持ちがよいものでした。こういう理由から、どのアラブでも、反体制思想をもつ中産階級以上の中学歴以上からの視聴者が多かったと思います。反体制を唱えながらも、アルジャジーラ一色に染まることを警戒しつつ、視聴する慎重なインテリおられます。一方、結局のところ、アラブがいじめを受けるニュースが、通常なので、学歴があろうが、反体制的な思想を持っていようが、政治に興味ない、見たところで、事実を知ったところで、何が変るわけでもない。っというあきらめというか、逃げている、という若者も多く、アラブのどこもかしこが、このアルジャジーラに染まっているわけではないと思います。
特に、一般的な主婦のおばさん(文字が読めないレベル)なんかは、見ません。
一例として、アフガニスタンのタリバンが、抗戦する様子は、当時、モロッコにいたのですが、ラマダンで、日中 店を閉店するカフェのテレビは、アルジャジーラを報道して、何も注文しない客で賑わっていました。すでに、抗戦もヤマ場を終えていたにも関わらずです。
無花果さんが指摘しておられたスポーツですが、これも、アルジャジーラのプログラム全体から考えたら、スポーツに関わる報道の時間は、かなり少ないと思います。その中で、サッカー報道が主ですし、モータースポーツについては、アラブが、開催地になることから、報道されることが多いと思います。F1もそんな重みを置くような報道をしているとは、思えません。
アルアラビーヤを意識してか、911以降直後のアルジャジーラと現在のアルジャジーラは、違うと思います。無花果さんの指摘事項が改善されていると思われます。ただし、カタルの王室が関わるチャンネルだけに、未だかつて、カタル国内の反体制や、汚職問題は、取り上げられたことがない。