現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用2 > 1321.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 相対性理論に関する素朴な疑問とありがちな問答 投稿者 狂的電磁波 日時 2003 年 9 月 05 日 18:34:23)
『アニメーションで見る相対性理論 光時計の遅れ』
http://homepage1.nifty.com/tac-lab/lclock.html
『静止系と運動系について』 窪田登司
http://www.d1.dion.ne.jp/~kubota_t/bk-kubota.html
>窪田氏の言説について
私は窪田氏や杉岡氏のような反相対性理論を唱える諸氏の言説を全て信用して鵜呑
みにしているわけでも理解しているわけでもありません。部分的な情報を自分なりに
整理して考察しているだけです。この「自分なりに」というのが、私にとっては何よ
り重要なのです。私は自分と他人との比較とか、他人の自分に対する評価というもの
がさほど重要とは思われないのです。
さて、それにしてもあの「光時計」は考えれば考えるほど怪しいものです。光源の
運動によって光の進行がベクトル合成されています。光の速さが光源の運動と無関係
であり、すなわち光源の慣性系には属さないことを考慮すれば、まったく必然性のな
い不自然な思考実験です。まあ、思考実験ですからいいとしましょう。
最初に光の発射方向へむけてベクトル合成しないで、垂直方向に合成しました。こ
れで基準系から見て、光の進行距離が光速で可能な分より長い進行距離が出ています
。なぜ光源が発射方向へ動いても光速で可能な分より距離がでないのに、垂直へ動く
とでるのですか。言い換えれば、光源運動と光の進行のベクトル合成が前者では可能
で後者では不可能なのはなぜなのか。これは前にも言ったことです。
あの思考実験では、光の進行は光源の運動方向とベクトル合成されるのか、それと
も光源の運動方向の垂直成分とベクトル合成されるのか分かりません。普通に考えれ
ば光の発射方向の成分が足されるとなると光速一定の法則と直接衝突するので、垂直
成分とだけ合成することになるでしょう。
しかし、そうなるといよいよ「なぜ発射方向の成分は足すことができないのに、垂
直成分は足すことができるのか」という疑問が出てきやすくなるでしょう。
静止発射した場合と同じ高さまで光源の運動方向へ傾いて進行するためには光速以
上の速さで進行しなくてはなりません。光は一定の速さしか出ないから発射方向へは
足さないのだったら、同じ理由で垂直成分の合成もしないはずなのです。所定の時間
内で傾いて進行し所定の高さに達するためには、速さが大きくならねばなりませんが
、速さが一定(C)ならば傾くことはありません。だから、光が発射方向へ一定の速
さCで進行するということは、光源の運動方向へ傾いて進行することはないというこ
とも同時に表しているのです。
逆に、もし光源の慣性運動系の時間が伸縮するから光は運動方向へ傾いて一定の速
さCで進行することができるのだとか言おうとしても、わざわざ時間の伸縮という現
象が何の根拠もなく現れて、いちいち光源運動の仕事を助けるように光の進行を傾け
たりしなくてはならない根拠がありません。そもそもはじめから光速一定なら垂直合
成されないのだからだめです。まず、傾いてくれないと時間の伸縮がでてくる場面が
ないのです。
だいたい波とか電場・磁場とかいうものは状態であって大きな物体と同次元のモノ
ではないのだから(モノも究極的には状態らしいですが)、慣性系に従うと考えるほ
うがよほど非常識で不自然です。