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イルカやアザラシなど海のほ乳類に、人工放射性物質による汚染が全地球レベルで広がっていることが、愛媛県立衛生環境研究所の研究で3日、分かった。
海のほ乳類の筋肉中の放射性物質濃度が、海水中の濃度とほぼ比例することも判明。今後、同種の研究の基準となりそうだ。
対象は1981-2000年に世界11地域で捕獲したり死体で見つかったりした海のほ乳類から収集、保管されていた47検体。吉留竜仁研究員らは、核実験や原発でできる放射性物質で、ほ乳類の筋肉にたまりやすいセシウム137を測定。世界の約400検体についても、過去の論文を調べた。
その結果、最も高かったのは英国沿岸で、87年に採取されたアザラシでは、筋肉1キロ当たり岩手県沖のイルカ(平均0・17ベクレル)の約100倍に相当する平均17・6ベクレルを検出した。(共同通信)
[9月3日15時52分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00000110-kyodo-soci