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本州以南に分布する毒蛾の「チャドクガ」が関東でも大発生し、かゆみ・発疹の被害も大発生
http://www.asyura.com/0306/health5/msg/555.html
投稿者 【毎日新聞記事】 日時 2003 年 9 月 04 日 04:26:09:F1lZvC3BJlxKU


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[毎日新聞9月4日] ( 2003-09-04-03:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030904k0000m040168000c.html

チャドクガ:
大発生し、かゆみ、発しんの大量被害

ツバキやサザンカなどの葉につき、毛に毒を持つチャドクガが原因で、皮膚がかぶれるなどの被害が各地で相次いでいる。庭木の手入れや公園で遊んでいた子どもたちが、気付かずに幼虫や飛散した毛に触れるケースが多い。例年の3〜5倍の患者が駆け込んでいる皮膚科や、駆除の依頼が殺到する植木職人もいる。害虫などのデータを集める農林水産技術情報協会(本部・東京都)によると、「関東地方でも局地的に大発生していると聞く。原因はよく分からない」と話している。

【藤後野里子】

チャドクガは本州以南に分布するドクガ科のガで、1年に2回成虫になる。激しいかゆみをもたらすのは主に幼虫で、ツバキやサザンカなどの葉を食べて成長する。2、3センチぐらいの体に数十万本もの毒針毛(どくしんもう)が密生し、人によって症状は違うが、触れたり飛散した毛によってかゆみを伴う赤い発しんが広がる

兵庫医科大(兵庫県西宮市)の夏秋優・助教授(皮膚科)によると、皮膚科外来に患者が増え始めたのはお盆過ぎ。毎年、幼虫の活動のピークである5、6月ごろと8、9月ごろに患者の数は増えるが、「今年は例年の3〜5倍で、冷夏だった93年以来の患者の多さ」(夏秋助教授)だという。

大阪府寝屋川市の植木職人、大西幸生夫さん(67)も「駆除依頼がひっきりなし。薬剤散布の方法やせんていの仕方が悪いのではないかと苦情がくる」と嘆く。
大阪市立自然史博物館の金沢至学芸員は「都市化や薬剤散布によって寄生バエや寄生バチなどの天敵が少なくなったことで、チャドクガは年々増加傾向にある。今年は特に、25度前後の気温で蒸し暑く、湿気も高いという昆虫が好きな気象が長く続いたことも原因と考えられる」と分析している。

夏秋助教授の話では、チャドクガの毒針毛に触れた直後であれば、患部にセロハンテープを張って付着した毒針毛をはがす作業を繰り返し、せっけんを泡立ててシャワーで勢いよく流すと軽症で済むという。

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