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http://www.asahi.com/national/update/0902/041.html
慈恵医大付属柏病院(千葉県柏市)で00年3月、50代の男性に輸血された日本赤十字社の血小板製剤に肺炎球菌が混入していたことが分かった。患者は輸血後間もなく死亡。同病院は血小板製剤に入っていた同菌が引き起こしたショック死とみている。日赤は菌の混入は認めているが、死亡との因果関係を否定している。
男性は、骨髄の病気で99年から血小板製剤の輸血を外来で受けていた。00年3月の輸血直後から吐き気や胸痛を訴えてショック状態になり、約9時間後に死亡した。
輸血に使われた製剤と日赤に保存されていた献血者の血液を調べると、大量の肺炎球菌が検出され、遺伝子的にも同一の菌株と判明。さらに患者の肝臓の組織片からこの菌株の遺伝子が検出され、菌の感染が原因とみられる病変もあった。
同病院は、肺炎球菌に汚染された血小板製剤が原因によるショック死だと今年6月に日本臨床血液学会誌に発表した。
日赤は「混入の原因は不明だが、肺炎球菌が入っていたことは否定できない。ただ、輸血から短時間で男性が死亡しており、菌が体内で増殖して死因となったかどうかは不明」と説明している。
血小板製剤に細菌が混入する原因には、採血時の汚染や、献血者が細菌感染症を発症していたことなどが考えられる。肺炎球菌は人の口や鼻の中に存在するが、皮膚に存在する菌ではないため、採血時の汚染は考えにくいという。日赤によると、採血時に献血者に異常は認められなかった。
血小板製剤は、止血効果を維持するために室温で保存する。そのため、菌が混入すると増殖しやすく、欧米では近年問題視されていた。
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<肺炎球菌> 口や耳、鼻の中などに存在し、体力や免疫力が落ちている人に肺炎や中耳炎などを引き起こす。抗生物質が効きにくい耐性菌が増え、治療の難しさが問題になっている。献血時の検査対象は、エイズウイルスや肝炎ウイルスなど6種類に限られ、肺炎球菌は対象外。 (09/02 20:18)