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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030901-00000501-yom-soci
人口の1%がかかるとされる躁鬱(そううつ)病の発症には、細胞内に発生した異常なたんぱく質を修復する仕組みの不調が関係していることを、理化学研究所の加藤忠史博士のグループが解明した。成果は1日発行の米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」電子版に掲載される。
加藤博士は、1人だけが躁鬱病にかかった2組の1卵性双生児の遺伝子約13000種の働きを分析。発症した人は、「XBP1」というたんぱく質の合成量が少ないことを突き止めた。XBP1は、細胞内の異常たんぱく質を修復する働きがあることが知られている。
この結果をもとに他の患者らを広く調べたところ、XBP1を作る働きの強い人と弱い人に分かれることが判明。「弱い人」は、「強い人」の4・6倍も躁鬱病にかかりやすかった。また、これまで躁鬱病の治療薬として経験的に使われてきたバルプロ酸(商品名「デパケン」など)は、XBP1の機能低下を回復させることが薬効の原因であることも、初めて分かった。
加藤博士は、「今回の成果により、よく効く薬を開発したり、感情をコントロールする仕組みそのものが解明できる」と話している。(読売新聞)
[9月1日3時40分更新]